価値ある一発だった。オリックスのT―岡田が28日のロッテ戦(ZOZOマリン)で0―1の4回に通算200本塁打となる逆転の14号3ランを放った。
負ければ首位ロッテに優勝へのマジック18が点灯する大事な一戦。劣勢をひと振りでひっくり返したのはプロ16年生だった。二死一、三塁の好機に相手先発・石川の投じた初球、135キロのカットボールを一閃。打球は右翼席中段まで飛んだ。「みんながつないでできたチャンスだったので、なんとか自分もつないでいこうと思って打席に入りました。最高の結果になってくれて良かったです」。プロ野球111人目、球団では1997年の藤井康雄以来7人目の200本塁打でチームを勇気づけた。
6回には紅林の9号ソロで突き放し、4―2の7回には二死三塁から主砲・吉田正に復帰後初の初の適時打も生まれた。天王山の第1ラウンドを5―2で制して、ロッテに2ゲーム差まで接近。パ・リーグの火は最後まで消さない。