森保監督が兼任監督の成果に胸を張る「幅広く心配なく招集できる」

窮地だが強気な森保監督

カタールW杯アジア最終予選のヤマ場となる10月のサウジアラビア戦(7日、ジッダ)とオーストラリア戦(12日、埼玉)に向けて、日本代表の森保一監督(53)が東京五輪監督との兼任の成果を強調した。

今回は負傷したMF久保建英(マジョルカ)やFW古橋亨梧(セルティック)らが選外となる一方で、MF田中碧(デュッセルドルフ)やDF橋岡大樹(シントトロイデン)など東京五輪世代のフレッシュなメンバーが抜擢された。

森保監督は、若手の登用は東京五輪監督を兼任した経験が招集に生きているのかとの問いに「はい」と断言。「これまでA代表と東京五輪チームの監督をさせて頂いて幅広く選手を見させてもらったので、経験が浅い選手も招集できる。幅広く状況を見て、心配なく招集できることにつながっている」と大胆な若手抜擢を躊ちょなく決断できたと胸を張った。

次戦のサウジアラビア戦は招集外の久保と古橋に加えて、MF伊東純也(ゲンク)も出場停止となり、前戦の中国戦で先発した2列目の3人がすべて出場できない緊急事態となる。それでも指揮官に動揺はなく「サウジ戦に向けても最大限のパワーを発揮できるメンバーを選んでいきたい。久保や伊東など出場できない選手よりも『おれがやってやろう』とか実力のある選手がいると思うので、出場する選手たちに思いきって力を出してほしい」と他の選手に奮起を促した。

低調な内容が批判を浴びて窮地の森保監督だが、強気な姿勢で天王山に臨む。

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