磯村勇斗 有村架純と「ひよっこ」以来の共演 事件を追う刑事役 映画「前科者」で

2022年1月に劇場公開される、「ビッグコミックオリジナル」で連載中の同名漫画の映画化作「前科者」に、磯村勇斗の出演が発表された。すでに、保護司の有村架純と警察に追われる男の森田剛の出演が発表されている。

磯村勇斗が演じるのは、若手刑事の滝本真司役。更生間近に姿を消した男・工藤(森田)を追う中で、中学時代の同級生だった佳代(有村)と再会する。被害者や遺族の想いを胸に犯罪者を追う者と、加害者の更生を願い寄って添い続ける者となっていた2人には、ある過去があった。

有村とはNHK連続テレビ小説「ひよっこ」以来の共演となる磯村は「いつかまた一緒に作品作りをしたいと思っていたので、今回、映画で再び共演することができ、うれしかったです」と再会の喜びを語っている。また岸善幸作品への初参加については、「初めてご一緒させて頂きましたが、ずっとドキュメンタリーを撮られてきた方ならではの、長回しや一発本番などの演出が緊張感もあり、たまらなく楽しかったです。『緊張の中で生まれるものを見てみたい』とおっしゃられていて、集中力のいる刺激的な現場でした」と充実した撮影だったことを振り返っている。

岸監督は磯村について、「磯村さんの役は、連続殺人犯を追う刑事滝本真司。物語の中では、保護司の阿川佳代(有村架純)と前科者工藤誠(森田剛)の対極にいるような人物です。過去の経験が色濃く反映された役で、とても複雑で、セリフだけでなく表情や身体の表現がとても重要でした。普段は淡々としている磯村さんですが、撮影では期待をはるかに超えた滝本真司に豹変してくれました。必見の価値ありです。ぜひご覧ください」と称賛の言葉を送っている。

原作漫画「前科者」は、テレビドラマ「監察医 朝顔」の原作や「クヒオ大佐」「羊の木」など映画の脚本も手掛ける香川まさひとが、罪を犯した「前科者」たちの更生・社会復帰を目指し、奮闘していく保護司の姿を描いた作品。有村架純が主人公の保護司である阿川佳代を、森田剛が更生中に姿を消して警察に追われる工藤誠を演じる。多くの映画賞を受賞した「あゝ、荒野」の岸善幸が監督と脚本を務めている。11月からは、新人保護司の阿川佳代がさまざまな「前科者」と向き合い、成長する姿を描くドラマが、WOWOWで放送・配信される。

磯村勇斗、岸善幸監督、キャスティング担当のおおずさわこのコメントは以下の通り。

【コメント】

■磯村勇斗
本作の脚本を読んで、保護司というあまり知られていない職業にスポットを当てていて、その内容に胸を打たれました。有村架純さんとは、いつかまた一緒に作品作りをしたいと思っていたので、今回映画で再び共演でき、うれしかったです。
滝本真司は、怒りとか苦しみとか憎しみとか様々な感情や過去の出来事を心の中に押し殺しながら、刑事として犯罪に対峙する人物です。岸監督とお話をして、そういった真司のバックボーンを強いまなざしで表現しました。
岸監督とは初めてご一緒させて頂きましたが、ずっとドキュメンタリーを撮られてきた方ならではの、長回しや一発本番などの演出が緊張感もありながら、たまらなく楽しかったです。「緊張の中で生まれるものを見てみたい」とおっしゃられていて、集中力のいる刺激的な現場でした。

■岸善幸監督
磯村さんの役は、連続殺人犯を追う刑事滝本真司。
物語の中では、保護司の阿川佳代(有村架純さん)と前科者工藤誠(森田剛さん)の対極にいるような人物です。過去の経験が色濃く反映された役で、とても複雑で、セリフだけでなく表情や身体の表現がとても重要でした。
普段は淡々としている磯村さんですが、撮影では期待をはるかに超えた滝本真司に豹変してくれました。必見の価値ありです。ぜひご覧ください。

■キャスティング担当 おおずさわこコメント
磯村さんとは映画『ヤクザと家族 The Family』(21年公開)で初めてご一緒したのですが、彼は≪眼差しによる演技≫が抜群に上手い役者だと感じました。そして彼のその魅力は長年ご一緒している岸監督の作品でも大いに活きるのではと思い、本作の滝本真司役のキャスティングの際に提案させて頂きました。ちょうど岸監督も「ヤクザと家族」を試写で観てくださっていて、磯村くんに相性の良さを感じていたことで今回の起用となり、狙い通り本作でもその魅力を遺憾なく発揮してくださいました。ぜひ劇場で磯村さん演じる滝本真司の複雑な心情を、様々なその≪眼差し≫から感じ取っていただければと思います。

【作品情報】
前科者
2022年1月公開
配給:日活・WOWOW
© 2021香川まさひと・月島冬二・小学館/映画「前科者」製作委員会

© 合同会社シングルライン