北朝鮮ミサイル乱発は軍部の反乱か 〝影武者〟金正恩が10・10式典で「AIスピーチ」

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再び〝影武者〟おでましか(ロイター)

再び影武者登場なら〝北の将軍様〟の身にいよいよレッドシグナルだ。北朝鮮が28日朝、短距離ミサイルを発射。今月に入って、5発目となるミサイル発射で、挑発を繰り返しているが、専門家は金正恩朝鮮労働党総書記を巡る混乱を示しているという。

北朝鮮は今月11、12日に新型の巡航ミサイルを発射し、15日には鉄道を利用した発射台から2発発射。この日の短距離ミサイルは日本の排他的経済水域(EEZ)外に落下したが、これまた新型の可能性があるという。

北朝鮮情勢に詳しい元韓国国防省北朝鮮分析官で拓殖大学主任研究員の高永喆(コ・ヨンチョル)氏は「韓国がSLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)を試射し、金与正党副部長が連日、談話を発表し、韓国側に揺さぶりをかけていたが、さらに出方をうかがうためのミサイル発射でしょう」と指摘する。

ただこの2週間あまりの間で、5発のミサイル発射は異例だ。

「党と軍部の権力闘争が水面下で繰り広げられている。9日に開かれた建国73周年記念式典に登場した金総書記は影武者だった可能性が高く、本物は死亡、重病、監禁、あるいは寝たきりなど諸説あるが、指揮が執れない状態とみられます。記念式典では戦車やミサイル、陸海軍の行進がなく排除された軍が反発して、ミサイルを連射している」(高氏)

北朝鮮情勢を占う上で注目されるのは、10月10日に行われる党創建記念式典だ。例年、軍事パレードが開かれ、正恩氏も登場する。

「式典では金総書記が演説するのが恒例ですが、建国73周年記念式典の時に登場した若くてヤセた金総書記の影武者が再び出てくるようなら、本物はいよいよ失脚したとなる。それでも北朝鮮は影武者で押し通し、演説では、本物の金総書記の音声をAIで加工したものを口パクで流す可能性もありますが…」(高氏)

果たして、本物の正恩氏が現れるのか? それとも影武者が演説までするのか――。