【スターダム】ワールド王者・詩美 彩羽匠との10・9大阪城決戦「時間無制限」に込めた思い

ワールド王者として彩羽の挑戦を受ける詩美(東スポWeb)

女子プロレス「スターダム」の10月9日大阪城ホール大会で、彩羽匠(28)とのV7戦に臨むワールド王者・林下詩美(23)が〝激闘史〟の更新を誓った。

彩羽とはリーグ戦「5★STAR GP」の公式戦で20分フルタイムドローに終わった。28日の調印式で詩美は「このベルトをかけて、またドローなんて思いはしたくないので、時間無制限でやりたいと思っています。どうでしょうか」と提案。彩羽も「やりましょう」と合意し、王座戦は時間無制限の完全決着ルールが採用される。

詩美は朱里との6月のV5戦で30分フルタイムの末の延長戦で、両者KOで防衛に成功。朱里とはリーグ戦公式戦でも20分時間切れになるなど、今年は拮抗した相手とのロングバウトが続く。

「今まで30分は長いと思ってたんですけど…。全員のレベルが上がっているので、簡単には決着がつかなくなってきている」と団体内のレベルアップが要因の一つだと持論を展開。リーグ戦覇者の朱里が12月29日両国国技館大会での挑戦権利証を保持していることも見据え「赤いベルト(ワールド)をかけた試合は60分(1本勝負)に変えるのもいいのかなと思います」と、主要男子団体の王座戦と同じ試合時間に変える案も提唱した。

もちろん大阪城決戦では、そのレベルの高さを証明する。女子団体の大阪城進出は1995年3月の全日本女子プロレス以来、実に26年ぶり。大阪城と言えば、彩羽は86年8月大会で行われた師匠・長与千種の髪切りデスマッチがレスラーを志すきっかけになったというが、詩美にとっては2017年6月に行われた新日本プロレスのオカダ・カズチカ vs ケニー・オメガの60分フルタイムドローの印象が強い。

「印象に残る試合をしていきたいですよね。これからは林下詩美と彩羽匠で語り継がれるような試合がしたい」と西の聖地で新たな伝説を生み出すつもりだ。

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