残業最大229時間…ワクチン接種担当職員、休職者も 沖縄市

 沖縄市で新型コロナウイルスワクチンの接種に携わる職員の時間外勤務が、過労死ラインとされる100時間を超える状態が続いている。市の石原昌尚総務部長は28日、担当職員1人が療養休暇中と明らかにした。喜友名秀樹氏(護憲凜の会)への答弁。市によると最も多い職員の残業時間は月229時間に上った。 今年6月は正職員6人のうち4人、会計年度任用職員6人のうち5人が過労死ラインの100時間を超えた。7月は正職員14人中7人、会計年度職員6人中3人、8月は正職員15人中10人、会計年度職員7人中4人が100時間超えだった。

 市はワクチン接種業務が多忙のため、他部署からの応援を受けて人員を増やして対応した。

 だが高齢者施設や病院での個別接種など新たな業務も増え、長時間労働を解消できなかった。

 市人事課は療養中の職員について、長時間労働との関連は考えられるとした上で、復帰に向けた支援を続け、職員の増員配置や休暇の調整で担当部署の負担軽減に取り組むとしている。【関連ニュース】
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