マネー初心者に「投資信託の積み立て」がおすすめな理由は?

投資をしてみたいと思っても、心理的なハードルを感じて、一歩踏み出せない人も多いのでは?

「損をしそうで怖い」「何を買ったらいいかわからない」「大きなお金が必要」「金融機関の窓口に行かなくてはならない」「相場をずっとみなくてはならない」などと考えて、「自分には無理だろう」とあきらめてしまう声もよく聞きます。

そんな方に始めやすいのが、「投資信託の積み立て」です。今回は、初心者に「投資信託の積み立て」がおすすめの理由について、6つお伝えします。


はじめての投資での不安が解決!

投資をしようと思ったときに、「株を買うこと」を思い浮かべる人も多いでしょう。個人で株に投資する場合、どの企業を選ぶか、いつ買うべきか頭を悩ませたり、大きなお金が必要だったりします。しかも、日本だけでなく、世界中の株をたくさん買う、というのはなかなか現実的ではありません。

ところが、投資信託なら、これらが解決します。多くの投資家から集めたたくさんのお金を、プロが世界中の株などに投資してくれる仕組みだからです。

その他にも、投資に対して不安を抱えているマネー初心者は、この「投資信託」を、毎月一定額で積み立てていく方法がおすすめ。その理由を6つお伝えします。

理由1 分散投資になり、ダメージがあっても小さい

投資を始めるときに「損をしそう」と不安になる人が多いでしょう。

ここで、知っておきたいことが「卵は一つのカゴに盛るな」という投資の格言。一つのカゴに卵を全部盛ると、カゴを落としたときに、卵は全部割れてダメになってしまいます。

ところが、いくつかのカゴに卵を分けておけば、一つのカゴを落としたとしても、卵のダメージは1カゴ分ですみます。これは、投資をする際に、投資先を分散させれば、失敗した時の痛手が小さくなるというたとえなのです。

投資信託なら、投資先の分散が自動でできます。日本株だけでなく、海外の株など投資先を広げることもできます。投資先を分散させておくことで、何かあったときのダメージ小さくなります。

理由2 長期で続けるとプラスになる可能性が

預貯金とは異なり、値動きがある商品への投資は「元本割れが怖い」と思うものです。投資をする際には、一時的に元本割れをする可能性は、どうしてもあることは知っておく必要があります。上がり下がりがある中で、高いところで買って、低いところで売ってしまえば、マイナスになってしまうのは事実です。

でも、毎月一定額で、長期で積み立てを続けていくとどうなるでしょうか。低いときにはたくさん買い、高い時には少し買うことにつながる、いわゆる「ドルコスト平均法」によって、トータルでは割安で買うことにつながります。相場が上がれば、割安で買ったものの値段が上がって、プラスになる可能性が上がるのです。

もちろん、積み立て投資は万能ではありませんが、手持ちの資金が少ない人や、大きな金額でいきなり失敗したくない人、大きな損失を避けたい人に向いています。

下がったときに慌てて売ってしまうことのないように、じっくり続けていきましょう。

理由3 金融商品はプロが選ぶ

投資をする際に「何を買ったらいいかわからない」という方も多いと思います。

投資信託は、運用のプロが選んだ日本や海外の株、債券などの複数の金融商品に分散して投資する金融商品です(投資信託によって、何に投資するか、またその割合なども異なります)。

「どの企業の株がいいか」「どうやって買い付けをしたらいいか」と具体的な株を選んだり、買い付けたりできなくても大丈夫。最初から複数の金融商品がパッケージ化されています。

理由4 月100円から始められる

投資というと「何十万円、何百万円ものお金がないとできない」と、最初から無理だと思い込んでいる人も多いでしょう。確かに、株を買うには、基本的には数十万円程度が必要です(数万円や100万円以上必要な銘柄もあります)。

ところが、投資信託なら、ネット証券などで月100円や1,000円といった少額から始められます。「お金が貯まってから投資を始めよう」と思わずに、月100円なら今すぐにでも始められる金額ではないでしょうか。

理由5 スマホからでも購入できる

「投資をするには、まずは証券会社の窓口に行かなくてはならないの?」というご質問をいただくことがよくあります。「わざわざ出かけるのは、今のこの状況だと難しい」と感じる方も多いでしょう。

最近は、ネット証券が便利に使えるようになり、自宅にいながらスマホやタブレット、PCから証券会社の口座開設をしたり、金融商品を選んで買ったりすることができるようになりました。

自宅でベッドに寝ころびながら、世界中の株に100円で投資を始められる時代なのです。

理由6 「ほったらかし」にできる

「投資をするには、家でPCの画面を開いて、株価をずっとチェックしなければならない」というイメージを持っている方もいるのでは? でも、投資信託の積み立てなら、「いくらか」「いつ買うか」といった金額やタイミングを気にしなくてOKです。

例えば、「月1,000円で、この日に、この投資信託を買う」と指定をしたら、あとは自動化されます。毎月同じ日に、同じ金額で、同じ投資信託を自動で買っていってくれるので、まさに、ほったらかしたままでOKなのです。

投資信託の積み立てなら、「つみたてNISA」が選択肢

ここまで読んで、「投資信託の積み立てならできそう、やってみたいな」、と思った方もいるでしょう。

そんな方は、「つみたてNISA」を選択してみてはどうでしょうか。

「NISA」とは、少額投資非課税制度のことで、投資で得た利益に税金がかからない制度です。このNISAの一つである「つみたてNISA」は、積立投資向けの低コストの投資信託から選んで金額等を設定したら、あとは毎月一定額を自動で積み立てていく仕組みで、初心者の方も始めやすいと思います。

利用上限額は年間40万円(月3万円ちょっと)で、最長期間は20年間。この範囲なら、利益が出ても約20%の税金がかからない点でも魅力です。まさに長い期間、コツコツと積み立てていくのに向いています。

もちろん、値動きがある金融商品なので、元本割れのリスクはあります。高いときに買って、低いときに売ることがないように、長期間、積み立てていくのが賢明でしょう。月100円や1,000円くらいから始められますので、まずは少額から試してみてはいかがでしょうか。


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