【動画】インディカーのペースカーに乗り込むグロージャン。ラグナセカでアクセル全開

 昨シーズン限りでF1を引退し、現在はNTTインディカー・シリーズに参戦するロマン・グロージャン。初年度からポール・ポジションと表彰台を獲得し、早くもアメリカでのセカンドキャリアを成功させている彼だが、今回の動画ではデイル・コイン・レーシングのチームメイトであるエド・ジョーンズとともにホンダ・シビック・タイプRのペースカーに乗り込み、北米屈指の難コース、ウェザーテック・レースウェイ・ラグナセカをドライブする。

 登場するなり「彼が僕のドライビングで気持ちよく過ごせるかどうかはわからないね」と、意味深な発言をしてみせるグロージャン。対して助手席に乗り込むエド・ジョーンズは「ヘルメットとHANSデバイスを持ってこればよかった」とグロージャンの運転がちょっと心配な様子だ。

 やはりEJの不安は的中したようで、グロージャンはスタートするなりアクセル全開。「パワーあるね!」と楽しげに1コーナーに飛び込むと、縁石に乗りタイヤをスライドをさせながらラグナセカを駆け抜けていく。ターン6を前にグロージャンが「ここは4速のままかな?それとも3速に落としたほうがいい?」と尋ねると、ジョーンズは「3速だと思うよ……」と若干顔をこわばらせながらの返答。ここはグロージャンも大人になって3速に落としたが、それでもなかなかの攻めっぷりである。

 そしてラグナセカといえば『コークスクリュー』。15メートル以上の高低差を左、右と切り返しながら下り降りる名物コーナーだ。しっかりとブレーキングしてコークスクリューに進入したふたりだが、その落差は想像以上だった様子。グロージャンは絶叫し、ジョーンズからは小さく「オーマイガー」の一言が漏れる。

 1周を終えホームストレートに戻ってきたグロージャンは「このサーキット大好きだ」と語る。その言葉通り、彼はこの週のラグナセカで行われたNTTインディカー・シリーズ第15戦モントレーGPで見事3位表彰台を獲得した。それもコークスクリューで何度もオーバーテイクを決めて。アメリカへ渡っても彼のアグレッシブなドライビングスタイルは健在なようだ。

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