規格外野菜で弁当 あるるん畑利用組合 食品ロスやフードバンクへ理解深める催し

 JAえちご上越の直売所「あるるん畑」の出荷者らでつくる「あるるん畑利用組合」は25日、上越市大道福田のあるるんの杜レストラン六花の里で「あぐりコミュニティ食堂」を開いた。

 規格外野菜などを使った弁当を提供し、食品ロスやフードバンク活動について理解を深めてもらう企画。2回目の今回は約30人が参加した。

提供された弁当。規格外だが旬の野菜をふんだんに使用してある

 食や農業への理解を深めてもらい、くびき野NPOサポートセンターが協力し、同法人が運営する「フードバンクじょうえつ」の活動、現状も紹介することで、フードバンク活動についても知ってもらおうと、7月に1回目を実施した。

 今回の弁当はサツマイモご飯やオクラとズイキのあえ物、カリフラワーのオーロラあえなど、6品のおかずと2品のご飯もの入り。前回はパネル展示を行ったが、新型コロナ対策として希望者への説明と持ち帰りできる資料提供に変更した。

 会場では「フードバンクじょうえつ」の活動や現状が紹介され、利用を希望する声や野菜を寄付したいという声が聞かれた。子どもと初参加した30代夫婦は「SDGsが叫ばれる中、食品ロスやフードバンク活動について知りたくて参加した。いずれは、子ども食堂を開けたら」と話した。

大人は200円、中学生以下は無料で弁当を提供。会場では「フードバンクじょうえつ」の活動や現状について、紹介された

 あるるん畑利用組合の相澤誠一組合長は「食品ロス、フードバンク活動に生産者として何ができるか。考える機会、参加の輪を広げる機会にしたい。今後、月に一度はこうした活動をできる日をつくっていきたい」と願った。

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