南北幹線道路 スポーツ施設再配置 長崎市、中部下水処理場など検討

 長崎市平和公園再整備基本計画検討委員会の第2回会合が28日、市内であり、市は基本方針案を提示。地域高規格道路「長崎南北幹線道路」の想定ルートが上空を通るため、再配置対象となるスポーツ施設を区域外に移す場合、移転先として2023年度末で廃止する中部下水処理場(茂里町)の跡地などを検討していると明らかにした。
 長崎市と西彼時津町を結ぶ長崎南北幹線道路のうち、同市茂里町と大橋町付近の区間(1.3キロ)は主に高架橋となる予定。そのため市民総合プール(屋内、屋外)と陸上競技場、庭球場、ソフトボール場、弓道場が道路計画の支障となり、再配置が必要となる。
 基本方針案では、コート1面程度が計画の支障となる庭球場は現在地で再整備する想定。ほかのスポーツ施設は再配置し、区域外移転の場合は、中部下水処理場跡地(約2.8ヘクタール)や市総合運動公園(柿泊町)を検討している。ボルダリングやスケートボードなど新たなニーズへの対応も視野に入れる。
 検討委は学識経験者や関係団体からの委員16人で構成。次回以降、具体的なスポーツ施設の再配置パターン案を示す予定。

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