“最下位”ショックで… イチゴのナポリタンを新名物に 真岡の店、製品化へCF

試作したイチゴのナポリタンとレトルトソースを持つ三浦さん夫妻

 イチゴの生産量日本一を誇る市や本県の魅力を発信しようと、栃木県真岡市熊倉3丁目のパスタなどのテークアウト専門店「すまいるぱぱ」は、県産イチゴを使ったナポリタンソースの独自開発に取り組んでいる。全国の人が味わえるようレトルト製品として完成させ、新たなご当地名物となることを狙う。開発のため、クラウドファンディング(CF)で資金を募っている。

 開発に取り組むのは、同店を営む三浦整(みうらひとし)さん(50)、靖恵(やすえ)さん(48)夫妻。昨年の都道府県魅力度ランキングで本県が最下位となったことにショックを受け、新メニュー考案中に開発を思い付いた。

 2人は「栃木や真岡を知ってもらうため、誰も挑戦していない珍しいものにしたい」と考え、本県特産のイチゴを使ったオリジナルパスタソース作りに挑戦。「イチゴの酸味や甘みを生かせる」というナポリタン用のソースとした。

 具材は県産の「とちおとめ」をはじめ、ソーセージやニンジン、タマネギ、ケチャップを使用。「栃木のイチゴが主役」であることが分かる味のおいしいナポリタンを目指している。今春から、使う調味料やその配合などを工夫しながら閉店後に試作を重ねている。

 来年1月下旬に発売する考え。整さんは「食べたことのない味になると思う。土産物として県外の方々にも味わってもらい、栃木が話題になることを願っている」と話している。

 CFの目標金額は100万円。CFサイト「キャンプファイヤー」で、11月23日まで受け付けている。支援金は商品パッケージの製作費などに充てる。返礼品は完成したソースや、市内でのイチゴ狩り体験への招待など。(問)同店0285.81.5852。

商品パッケージのイメージ

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