地元の赤土で育てたサトイモ 「田原いもんこ」直売所開設 諫早・小長井

地元生産者らがブランド化したサトイモの直売所=諫早市小長井町

 長崎県諫早市小長井町田原地区の農家でつくる「田原いもんこ特産化研究部会」(村岡辰幸代表、14戸)が、地元の赤土で育て、「本場・田原いもんこ」の名称でブランド化したサトイモを販売する「さとる君といも子ちゃんの直売所」を、今年も同地区西円寺前に開設した。営業は毎週土日午前9時~正午。年末までを予定している。
 小長井地域ではサトイモを「いもんこ」とも呼ぶ。同会によると、田原盆地の赤土で栽培されたサトイモは粘りと舌触りの良さ、まろやかさで親しまれている。同じ畑での作付けは4年に一度しかできないため、栽培面積は本年度が83アールと収量は限られているという。
 2018年に発足した同会は、古くから同地区で栽培されてきたサトイモのブランド化を進め、昨年からは期間限定の直売所を開設。サトイモ料理のレシピを紹介したリーフレットを作製するなどPRを図っている。芋煮を振る舞う毎年11月の「田原いもんこ祭り」は新型コロナウイルス感染防止のため、昨年に続き中止する予定。村岡代表は「約7トンの収穫があった昨年は完売した。今年は10トンの収穫を目指している。おいしいいもんこを多くの人に味わってほしい」と話した。
 直売所ではカボチャなど、地元の農作物も販売。問い合わせは村岡代表(電090.9791.0614)。

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