セーラームーン演劇で主役 長崎県ゆかりのタレント 田中梨瑚(18)

「いつか長崎でも舞台に立ちたい」と話す田中=長崎新聞社

 長崎県ゆかりの女優、田中梨瑚(りこ)(18)が東京・天王洲銀河劇場で今月開かれたミュージカル「美少女戦士セーラームーンかぐや姫の恋人」で、主役のセーラームーン(月野うさぎ)を務めるなど活躍している。長崎新聞社を訪れた田中は「父の実家がある長崎は私にとって“第二の古里”。いつか長崎でも舞台に立ちたい」と抱負を語った。
 田中は東京出身。長崎市出身の俳優で父親の田中優樹さん(48)が代表を務める芸能事務所「ユーキース・エンタテインメント」(東京)に所属。6歳からCMやテレビ番組、映画、舞台などで幅広く活躍。整った容姿としっかりした演技力で高く評価されている。
 セーラームーンの舞台は、オーディションを受け2020年に主役の座をつかんだ。新型コロナウイルス禍のため公演は約1年間延期され、今月3~12日に全16公演を終えた。「歌って踊ってアクションをするのはとても体力が必要だったが、いい意味での疲労感を味わえた」と振り返る。
 幼い頃から祖母と祖父らが住む長崎市内の父の実家に何度も“里帰り”しているという田中。「長崎の広い空や路面電車が通る町並みを見ると、何だかほっとした気分になる」と笑顔。今後の目標については「これまでお芝居を中心に取り組んできたので、歌などいろんなジャンルで活躍できる役者になりたい」と大きな瞳を輝かせて語った。


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