JRP、サッシャ・フェネストラズの再来日実現を報告。もてぎ連戦の第6戦は顔ぶれも大きく変わる?

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 9月29日、全日本スーパーフォーミュラ選手権を運営する日本レースプロモーション(JRP)は2021年に参戦を予定しながら、シーズンオフに日本を離れた後再来日ができていなかったKONDO RACINGのサッシャ・フェネストラズについて、ビザが下り日本への入国許可が実現したと発表した。フェネストラズの来日とともに、10月16〜17日の第6戦は大きく顔ぶれが変わるレースとなりそうだ。

 アルゼンチンとフランスの国籍をもつフェネストラズは、2018年までルノーの育成ドライバーとしてヨーロッパで戦った後、2019年に来日。全日本F3選手権でチャンピオンを獲得した。2020年からはスーパーGTとスーパーフォーミュラに参戦を果たし、その速さと気さくなキャラクターで国内トップドライバーとしての地位を築いていた。

 ただ2020年のシーズン終了後、家族と会うこと、フォーミュラEのリザーブを務めるため出国した後、新型コロナウイルス感染拡大の影響による入国制限のためビザが下りず、日本への再入国が実現していなかった。スーパーGT、スーパーフォーミュラとも開幕から参戦ができず、フェネストラズにとっても苦しいシーズンとなっていた。

 そんななか9月29日、スーパーフォーミュラを運営するJRPは公式Twitterでフェネストラズがビザを取得し、日本への入国許可が下りたと発表した。2週間の隔離期間を経て、10月16〜17日に栃木県のツインリンクもてぎで開催されるスーパーフォーミュラ第6戦への参戦が実現することになりそうだ。ただ、フェネストラズはほぼ1年間フォーミュラに乗っておらず、感覚を取り戻すことは苦労するかもしれない。

2020年スーパーフォーミュラ第5&6戦鈴鹿 サッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)

■フェネストラズ以外もWEC組の3名がSFに復帰へ

 2021年のスーパーフォーミュラは8月の第5戦からツインリンクもてぎでの連戦となるが、第5戦から第6戦は顔ぶれが大きく変わることになりそう。今回のフェネストラズの来日実現により、KONDO RACINGは中山雄一からフェネストラズに交代することになりそう。

 またWEC世界耐久選手権とのスケジュールの関係から、中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)、小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)の参戦も実現。ふたりの参戦により、ジュリアーノ・アレジはまだチャンピオンの可能性を残すスーパーフォーミュラ・ライツへの参戦に集中。アレジは逆転王座を目指し、ファンへの支援を呼びかけるクラウドファンディングを始めている。

 また可夢偉の参戦で、小高一斗も野中誠太に代わってスーパーフォーミュラ・ライツに参戦することになりそうだ。小高は今季、ライツが主戦場の予定だったが、最終ラウンドでの初参戦となる。

 同様にWECにも参戦していた、タチアナ・カルデロン(ThreeBond Drago CORSE)の参戦も実現することになりそうで、すでに来日へ向けた動きが進められている。カルデロンは今季第1戦、第2戦に出場しており、それ以来のスーパーフォーミュラ復帰となる。

 これで当初の年間のエントリーがほぼ揃うことになったが、B-Max Racing Teamの50号車から参戦を予定していたイヴ・バルタスについては、残念ながら第6戦への参戦は実現しないことになったようだ。関係者によれば、バルタスはフェネストラズとともにビザが下り、同じタイミングでの来日が予定されていたというが、家族に新型コロナウイルス感染者が出て、濃厚接触者とされてしまったことから、ギリギリのタイミングで来日が実現しなかったという。

 そのため台数自体は変わらないことになりそうだが、チャンピオン争いも佳境に入るなか、顔ぶれが戦局にどう影響するか、注目だろう。また、フェネストラズの来日によりスーパーGTでもシートに影響があることが予想される。

小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)
中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)
2021スーパーフォーミュラ第2戦鈴鹿 タチアナ・カルデロン(ThreeBond Drago CORSE)