「ゴルゴ13」はビッグコミックで次号も継続、次々号はさいとう・たかをさん追悼号に

ゴルゴ13(C)さいとう・たかを

24日にすい臓がんのため84歳で死去した漫画家さいとう・たかをさんの代表作「ゴルゴ13」の連載は10月8日発売の「ビッグコミック」第20号に変わらず掲載されることが29日、分かった。来月25日発売の同誌21号は追悼号として、過去の名作が再掲され、編集部による追悼記事が掲載される。11月10日発売の同誌22号より通常連載が再開する。

同編集部は同日、さいとうさんの訃報とともに「さいとう氏は生前から自分抜きでも『ゴルゴ13』は続いていってほしいという、いわば分業体制の究極とも言えるご希望を持たれ、さいとう・プロダクションを、そのような制作集団として再構築されました。今後は、さいとう・たかを氏のご遺志を継いださいとう・プロダクションが作画を手がけ、加えて脚本スタッフと我々ビッグコミック編集部とで力を合わせ『ゴルゴ13』の連載を継続していく所存です」と明らかにしていた。その言葉通り、連載は中断することなく続いていく。

さいとう・プロダクションは1960年の設立当初から事業の継続と分業体制の確立を目標に掲げ、1話ごと最終ページには脚本協力者や担当編集者を含め、制作スタッフ全員の氏名を明記している。最新の同誌19号では、南米での稲作事業と中国企業による妨害工作、ロシアでの植物研究所が登場する第611話「逆心のプラントアカデミー 前編」が掲載されている。

さいとう・たかを氏

(よろず~ニュース編集部)

© 株式会社神戸新聞社