人気歌手に有罪評決 組織的性犯罪などで懲役数十年の可能性も

R.ケリー(54)が組織的性犯罪などで有罪評決となった。27日、ニューヨークのブルックリンにて連邦陪審で9つの罪で有罪判決となり、数十年服役する可能性もあるようだ。

組織犯罪及び売春目的で州をまたいで人を移動させることを禁じた連邦法を違反していた罪に問われていたR.ケリー。本人は無罪を主張するも、審議の2日目にして5人の女性と7人の男性からなる陪審が有罪評決を下したかたちだ。

性的暴行の被害者とされる女性たちに焦点を当てたドキュメンタリー「サバイビング・R・ケリー」公開から数か月後となる2019年7月に起訴され、その後刑務所での生活を送っているケリー。今年8月18日ようやく裁判が始まり、45人が証言台に立ち、被告から受けた性的被害を訴えていた。その中の1人の男性はミュージシャン志望だった17歳の時にR.ケリーからキャリアを応援するとしてシカゴにある自宅に呼び出され性的搾取を受け、複数の原告女性らと同じく「ダディ」と呼べと言われていたと証言した。

一方、R.ケリーの弁護士は今回の有罪評決に関して落胆しており、控訴を検討しているとCNNに話している。ちなみに本人は評決が読み上げられた際、無反応だったものの、9つ全ての罪で有罪となったことにショックを受けていると弁護士は明かしていた。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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