【自民党総裁選】河野氏支持の小泉環境相「完敗に近い」 議員票、予想外の3位…陣営「反省しないといけない」

自民党総裁選の投開票後に取材に応じる小泉氏=29日午後、東京都内のホテル

 「完敗に近い。全力でやって負けました」

 自民党総裁選で河野太郎氏を支援した小泉進次郎環境相(衆院神奈川11区)は記者団にこう語り、敗北を認めた。

 知名度の高い石破茂元幹事長とともに支持拡大を訴え、「小石河連合」と評された。しかし、河野氏は1回目の投票で党員・党友による地方票を最も多く獲得するも、議員票では3位に沈んだ。

 小泉氏は「なかなか国民の皆さんからは分からない票の動きはあったと思うが、負けは負け」と指摘。議員票の伸び悩みについては「日頃からの議員の皆さんとの関係構築は、国民、党員の皆さんとの地道なつながりの蓄積と同様、非常に大切だと受け止めている」と述べた。

 選対本部のメンバーとして河野氏を支えた鈴木馨祐氏(7区)も「多くの党員に投票してもらい、河野候補の思いが届いたと思う。ただ、議員票につなげられなかったことは、しっかり反省しないといけない」と悔しさをにじませた。牧島かれん氏(17区)は「多くの支援をいただいたことはありがたいが、結果は結果。受け止めるしかない」と語った。

 一方、野田聖子幹事長代行の選対本部長を務めた三原じゅん子氏(参院神奈川選挙区)は「出遅れて大変だったが、出てよかったという気持ちでいっぱい。国民の皆さんに野田候補の考えや政治姿勢を知っていただくことができた」と振り返った。決選投票では河野氏に1票を投じたという。

 田中和徳前復興相(衆院10区)は総裁選管理委員を務めた立場から投票先を明らかにしなかったが、「挙党態勢をつくりあげ、国民の期待に応えられる活動をしていかなければいけない」と強調した。菅義偉首相(2区)は、かねて支持を表明していた河野氏に投票した。

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