オリ2戦連続の逆転勝ちでロッテに1差接近 21安打の猛攻!山崎颯はプロ初勝利

5回、逆転3ランを放ったモヤ(東スポWeb)

熱パ再来だ。パ・リーグの天王山第2ラウンド、オリックスが29日のロッテ戦(ZOZOマリン)に15―2で2戦連続の逆転勝ち。負ければ相手に優勝へのマジックが点灯するという背水の戦いを21安打の猛打で制し、ついに首位まで1ゲーム差に接近した。

4回までに相手先発の美馬から6安打しながら無得点だった打線が、5回につながった。無死一塁の場面で左太もも裏の筋挫傷から復帰3戦目の吉田正が中越えに適時二塁打を放って反撃開始。杉本の左前打で無死一、三塁とチャンスを広げると、二死後にモヤのバットが火を噴いた。

2番手の東妻が投じた内角低めの直球を一閃。10号逆転3ランはバックスクリーン右に飛び込んだ。「甘く入ってきたボールはしっかりと捉えていこうと思って打席に入っていた」。決して甘いボールではなかったが、パワーではじき返した。さらに四球と相手失策でつかんだ二死一、二塁の好機に福田が左中間へ2点二塁打。この回一挙6点と突き放した。

6回には「後輩が投げているので、何とか1点でも多く取れるようにと思っていた」という吉田正が復帰後初アーチとなる21号ソロを右中間席に突き刺し、3安打2打点で存在感を示した。

先輩の思いに敦賀気比高の後輩も応えた。右ヒジ手術で〝育成落ち〟も経験した山崎颯は6度目の先発で6回途中2失点と好投。待望のプロ初勝利を挙げた。投打がかみ合い、引き分けを挟んで3連勝。あとは25年ぶりのリーグVへ突き進むだけだ。

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