五木寛之、封印してきた過酷な引き揚げの記憶を語る! 『私の親鸞 孤独に寄りそうひと』刊行!

疫病が蔓延した鎌倉時代に、 90歳まで生きた親鸞――コロナ禍の折、 その境地に近づいた人気作家の五木寛之が、 あらためて自分の人生を振り返りながら、 親鸞の魅力を語り尽くす新刊『私の親鸞 孤独に寄りそうひと』(新潮選書)を10月27日(水)に新潮選書より刊行。コロナ禍で私たちが孤独と死の恐怖に向き合うなかで、 89歳を迎えたベストセラー作家が、 今ますます心に優しく沁み入る親鸞の言葉を紹介。 「自分は人間として許されざる者である」――過酷な引き揚げの記憶によって罪の意識と孤独を抱えながら、 二十代を過ごし、 やがて三十歳を過ぎた頃、 偶然に出会った親鸞の言葉。 その時、 なぜ私は「ああ、 この人は自分のことを分かってくれる」「とりあえず、 自分も生きていくことが許される」と思えたのか。 「聖人」ではない「生身」の姿を追い続けて半世紀、 わが心の内の親鸞を語る。

五木寛之 コメント

親鸞について考えるうちに、 私がこれまでずっと封印してきた引き揚げ前後の記憶を、 勇気を出してありのままに告白しようという気になりました。 私にとっては、 これが最後の機会になるのかもしれないという予感があります。

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