沖縄のトヨタ2社も車検不正 OTM社長おわび「故意でない」

 トヨタ自動車は、販売店で相次いでいる車検の不正について、県内から沖縄トヨタ(浦添市)とネッツトヨタ沖縄(同)の2社で過失があったと発表した。両社はすでに対象者と陸運事務所に報告しており、再度車検整備を実施するなどの対応をした。両社は現在、過失が発生した理由や今後の対応などをそれぞれのホームページで公表している。

 沖縄トヨタグループ(OTM)の野原朝昌社長は琉球新報社の取材に対し、「関係者に多大なる迷惑と心配をかけておわびしたい」と話した。その上で「故意に不正を起こしたつもりは全くなく、隠ぺいするつもりもない。対象のお客さまには既に事情を説明して理解してもらっていて、きちんと対応した」と述べた。

 車検の過失が発生したのは、沖縄トヨタ自動車宮古支店(宮古島市)とネッツトヨタ沖縄南風原店(南風原町)の2店舗。宮古支店では2019年9月、同一の客が購入した同一車種2台のナンバープレートを取り違え、その後の車検整備でも気づかず、保安基準適合証を誤って発行した。南風原支店では今年7月15~20日、フロントタイヤの角度を測定する機器が正しく測定できない状態で20台の車を検査した。

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