侍ジャパン稲葉篤紀監督が退任会見 「全ての皆さんに感謝」東京五輪で金メダル

退任会見を行った侍ジャパン・稲葉篤紀監督【写真:荒川祐史】

在任4年強、2019年プレミア12でも日本を初優勝に導く

野球日本代表「侍ジャパン」の稲葉篤紀監督が30日、任期満了による退任に伴って記者会見を行った。1年の延期を経た今夏の東京五輪で、日本代表を野球が正式競技となってからは初の金メダルに導いた。

会見の席上、稲葉氏は「身に余るような大役であったが、最高の結果が得られた。すべての選手、コーチ、スタッフ、裏方さんや関係した全ての皆さんのおかげです。感謝の気持ちでいっぱい」と肩の荷を下ろしたかのような表情を見せた。

選手として2008年の北京五輪に出場、メダルなしに終わった稲葉氏は「五輪の借りは五輪で返す」と口にし、チームの一体感を重視した。結果、東京五輪では初戦から決勝まで5連勝という快挙で、頂点へ上り詰めた。

稲葉氏は2014年に日本ハムで現役引退。その後侍ジャパンの打撃コーチを経て、2017年7月に監督へ就任した。初陣となった同年11月のアジアプロ野球チャンピオンシップで優勝。18年は豪州との親善試合やコロンビアで開催されたU-23ワールドカップ、日米野球で指揮を執って経験を積み、2019年には秋の第2回プレミア12で日本を初優勝に導いた。(Full-Count編集部)

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