総裁選で埋もれたが… 小池都知事が新築戸建てに太陽光発電「義務化」検討 ネットで議論

環境問題に積極的な小池都知事

小室圭さんの帰国、嵐メンバーのW結婚、そして自民党総裁選――。世間の関心がそれらに集まるなか、ひっそりと報じられたニュースがある。

東京都の小池百合子知事は28日に開会した都議会第3回定例会の本会議で所信表明し、新築建築に太陽光発電の設置を義務づける都独自の制度を検討していることを明らかにした。

都によると、義務づけの対象は未定だが、新築戸建ても検討の対象に入っているという。つまり新築で家を購入した人はもれなく太陽光パネルがつくというのだ。今後、専門家らの意見を聞きながら、都の環境審議会で議論する。

東京都は2050年までにエネルギーを100%脱炭素化し、都内の二酸化炭素排出量の実質ゼロを目指している。小池都知事は「数十年にわたり使い続ける住宅等の建物を環境面、防災面にも優れたサステナブルな性能に転換しなければならない」と述べた。

政府でも今年4月、小泉進次郎環境相が「新築住宅やビルに太陽光発電の設置義務づけを検討すべきだ」と提言。6月に行われた有識者会議では早期の義務化は見送られた。

「地域によって豪雪地帯や、都市部の狭小地では設置が難しい場所もある。義務化まではどうか」(政界関係者)

ネット上では前出ビッグニュースで話題にすらなっていないことを警戒。「もっと議論を」「大事なニュース。注目しよう」と訴えるものから「小池さん、タイミング見計らったのかな」「しれっとやりやがった」といった声が寄せられている。

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