補選出馬へずまりゅう氏がピカチュウ帽子をかぶらず会見「1億5000万円くらい欲しい」と仰天発言も

県政記者クラブで会見したへずまりゅう氏。傍らには常飲するコーラを忘れていなかった

参院山口選挙区補欠選挙(10月7日告示、24日投開票)に「NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で」(NHK党)公認で立候補する元迷惑系ユーチューバーのへずまりゅう氏(30=本名・原田将大)が30日、山口県庁で記者会見した。

21日に国会での出馬表明に続き、実際に立候補する選挙区の山口でも会見に臨んだ。NHK党の立花孝志党首から「選挙の場で県民に謝罪すればいい」との誘いで、立候補を決意した。

300万円の供託金はNHK党が負担するが、へずま氏は「(選挙資金に)この額は少ないと思って、1億5000万円くらい出してほしい」と仰天発言。公選法違反に問われた元法相の河井克之被告と妻の案里氏の事件で、飛び交った1億5000万円に引っ掛けたネタだったが、会見場での反応は冷たく、完全にスベッた。

報道陣からは「なぜ選挙で謝罪?」との質問が相次いだ。へずま氏は昨年、新型コロナに感染した状態で日本全国を移動し、特に山口県内では動画撮影をしていたことで、村岡嗣政知事から「いったい何てことをしてくれるんだ!」と名指しされる騒動があった。

へずま氏は「自分の名前を出したのは名誉毀損にあたるんじゃないかと個人的には不満に思っているが、知事は県民を守るうえでの措置だったのかな。魚の切り身を食べたことや黒人の店員に絡んだことは、(国民は)興味がなくて、一番はコロナだと思う。そのことを謝罪したい。来年、再来年では、へずまりゅうの名前は忘れられる。1年たった今、山口全市を回りたい」と謝罪行脚を改めて訴えた。

この日も着慣れないスーツ姿。「最近、ストレスで頭がハゲちゃったんですよ」と移動時はピカチュウの帽子を愛用しているが、会見前にはTPOをわきまえ、脱帽した。机の上にはコーラが置いてあったが、「メントスコーラ」の凸用ではなく、常飲用。質疑応答でも元迷惑系の面影はなく、更生をアピールしたが、どんな選挙になるのか。

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