韓国紙「トヨタのカムリが韓国で販売量拡大中」「優れたハイブリッド技術が競争優位に」

トヨタコリアの主力モデル「カムリハイブリッド」が、5月にマイナーチェンジされた(2022年型)モデル発売してから、徐々に韓国での販売量を拡大しているようだ。

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29日、韓国輸入自動車協会の統計によると、カムリハイブリッドは、5月のマイナーチェンジモデル発売以来、8月までに4カ月連続で販売増加傾向を見せている。去る4月に在庫枯渇の影響で92台にとどまった販売量は、5月は130台、8月に180台レベルまで急増している。

詳しく報じた「時事オヌル・時事イン」紙によると、「カムリハイブリッドの最近の販売増加は、マイナーチェンジを通じた商品性の強化と、韓国エコカー市場の成長に応じてハイブリッドカーを好む現象が功を奏して作用した」と分析されている。

カムリハイブリッドはスポーティなデザインのXSEトリムを新たに追加し、「差別化された感性を追求する若い顧客層のニーズを満たした」と同紙は伝えた。また、「17.1km /ℓの高燃費を実現したハイブリッドシステムも競争優位性として挙げられる」と指摘した。

画像:カムリハイブリッド/トヨタコリア

同紙は一方で、「ハイブリッドカー市場拡大はカムリハイブリッドの追加反発余力を裏付ける要因として浮上している」と説明した。韓国輸入自動車協会などによると、今年8月までの累積で国内ハイブリッド車の販売台数は14万1413台となり、前年同期間比58.6%に達している。メディアなどでは電気自動車の話題で持ち切りだが、電気自動車の充電インフラ不足や火災事故が相次いでいることを受け、ハイブリッドカーの存在感がむしろ浮き彫りになった形だ。

そのようななか、同紙は、「優れたハイブリッド技術力を備えた日本車の主力モデルがその恩恵を享受することができている」とし、不買運動の影響が和らいだ点も肯定的であるとの業界関係者のコメントを紹介している。

この報道をみた韓国のネットユーザーからは、

「このモデルよりフルチェンジの方が期待される」

「日本のデザイナーは昔に比べてヘタになったな」

「日本車には関心ない」

「何事も無かったように営業しているのも大したもんだ…」

などのコメントがネット掲示板に投稿されている。

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