海の生き物たちのユニークな展示やパフォーマンスで親しまれてきた神奈川県三浦市三崎町小網代の水族館「京急油壺マリンパーク」が30日、閉館した。最終日は約5300人が訪れ、最後の別れを惜しんでいた。
1968年の開館以来、2400万人以上が来場した同施設。施設の老朽化と近年の入場者減少のため、親会社の京浜急行電鉄(横浜市)が閉館を決めた。
中井武館長はイルカ・アシカのパフォーマンス最終公演に先立ち、「多くの人に生き物の素晴らしさを感じてもらうことができた。皆さんの胸に少しでも思い出として残してほしい」と感謝した。最後はショーのスタッフや飼育員ら約30人がステージに整列して手を振り、客席からは拍手が鳴りやまなかった。