「IR誘致撤回、大変残念」 横商会頭「大規模開発必要」

横浜商工会議所の上野孝会頭(資料写真)

 横浜市の山中竹春市長によるカジノを含む統合型リゾート施設(IR)の誘致撤回表明を巡り、横浜商工会議所の上野孝会頭は30日の定例会見で、改めて誘致の必要性に言及し「IRは都市経営の基盤となる大規模プロジェクトであり、大変残念」と述べた。

 同商議所は長らく、市によるIR誘致の取り組みを支援してきた。上野会頭は、IR反対を掲げて8月の市長選で当選した山中氏の誘致撤回表明を「当然の流れ」と受け止め、「現時点で横浜IRの実現は困難と言わざるを得ない状況」との認識を示した。

 その上で、市税収入の増加が見込まれるIRの代替策として「大規模な開発プロジェクトの実現が必要」と強調。「(市に対して)新たに働き掛けたい」と訴えた。同商議所が中心となって組織したIR誘致の支援組織については、今後の対応を検討するとした。

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