マカオ、プリペイドSIMユーザー数の大幅減続く…2021年8月は前年比54.0%減=コロナ禍インバウンド減や実名登録制導入など影響か

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マカオのプリペイドSIMカード自販機(資料)—本紙撮影

 マカオ政府統計調査局が9月30日付で公表した最新の通信統計によると、マカオの今年(2021年)8月末時点の携帯電話契約数は前年の同月から24.7%減の123万4085件だった。

 マカオの人口は約68万人。携帯電話ユーザー数が人口を大幅に上回る背景には、SIMロックフリー端末とプリペイドSIMカードの普及が挙げられる。市内各所にプリペイドSIMカードの自販機が並び、スーパーやコンビニエンスストアの店頭でも容易に購入やチャージをすることができる。

 上述の携帯電話ユーザー数にはプリペイドSIMカード分も含まれ、全体の30.5%を占める37万6472件だったが、前年同月から54.0%の大幅減。全体に占める割合も前月から0.4ポイントの下落に。

 マカオ、香港、中国本土は同じ中国でありながら、マカオは853、香港は852、中国本土は86という固有の国際電話の国(地域)コード番号を持ち、通信事業社も各地ごとに異なる。中国本土や香港を含む海外からマカオを訪れた旅客が携帯電話を利用する場合、国際ローミング扱いとなり通信料が高額となることから、マカオ到着後にマカオの通信事業社が販売するプリペイドSIMカードを購入することが一般化している。

 実は、マカオでは2019年末以降、プリペイドSIMユーザー数の減少傾向が続いている。昨年10月には携帯電話ユーザー総数に占める割合が5割を下回った。その背景のひとつとして、新型コロナ防疫対策の一環として水際措置が強化されたことによるインバウンド旅客減が挙げられる。また、マカオでは、2019年12月22日にサイバーセキュリティ法が施行となったことを受け、同日からマカオの通信キャリアが販売するプリペイドSIMカードの実名登録制がスタート。同日以降、新たにプリペイドSIMカードを購入して使用する場合、アクティベーション時に実名登録が必要となった。開通済みのプリペイドカードSIMカードを使用している場合も補充実名登録手続きが必要となり、昨年10月17日に締め切られたことも大きな要因といえる。昨今、マカオ域内では政府と民間の合同による無料Wi-Fiサービスもスポットの拡充が続いている。

 このほか、今年8月末時点のマカオの固定電話契約数は前年同時期から7.2%減の10万2256件、インターネット契約数は7.8%増の65万6145件。8月単月のインターネット総接続時間は0.2%減の1.4億時間、1〜8月累計では0.3%増の11.0億時間だった。

 なお、香港でもプリペイドSIMカードの実名登録制が9月1日から段階的に実施されている。