車の維持費を安くする方法は? ハピキャンライター&読者に聞いた維持費と節約術【後編】

ハピキャンでは、ハピキャンライターと読者の皆さまに、車の維持費についてアンケートを実施。年間のガソリン代やメンテナンス費といった車の維持費や、普段行っている維持費の節約方法など、多くの回答をいただきました。今回は後編として、アンケートで寄せられた、維持費を節約するための工夫について一挙に紹介!また、アンケートの結果も踏まえて、キャンプの車としておすすめな車種についても解説します。
車の維持費に関するアンケート結果や、筆者が実際に支払っている維持費の金額などを紹介している前編記事はこちらからチェック!

ハピキャンライター直伝! 明日から真似できる「車の維持費を節約する方法」を紹介

後編のスタートは、ハピキャンライターが実際に行っている、車の維持費を節約するための方法についてのお話です。

キャンプに車は欠かせないけれど、維持費に苦労しているという人は少なくないはず。明日から真似できるような節約方法を紹介しますので、少しでも維持費を安く済ませたい人は、必見です!

車の維持費を節約するための工夫【1】ハピキャン編集部「筒井響子さん」の場合

筒井響子さん提供

1人目に紹介するのは、ハピキャン編集部の筒井響子さんの節約方法です。

筒井さんの愛車は、コンパクトカーにあたる、トヨタの『ラクティス』。そんな筒井さんの節約方法はというと……。

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私は維持費を節約するために、できるだけ安い、固定のガソリンスタンドで給油しています。

安いガソリンスタンドを選ぶという節約方法は、筒井さん以外にも多くの人が答えてくれた内容でした!

単に安いガソリンスタンドを選ぶだけでなく、筒井さんのように給油するガソリンスタンドを固定することで、会員価格で給油できたり、ポイント還元率が高くなったりするという効果も。

自宅周辺のガソリンスタンドをリサーチすることは、とっても手軽に取り組める方法ですね。

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あと、最後まで乗り潰そうと新車で買った車なので、車両の評価額が下がってくるのに合わせて車両保険を外し、保険料を節約しています。

筒井さんが2つ目に教えてくれた節約方法は、任意保険料の節約について。

任意保険の内容は、大きく分けて以下の2種類の内容があります。

  • 対人対物保険:事故で相手にケガをさせてしまったときや、相手のもの(車など)を傷つけてしまったときのための保険
  • 車両保険:事故で自分の車が壊れてしまったときの修理代が補償される保険

実は、車は新車として登録されたあと、車両の評価額は、毎年約20%ずつ下降していきます。

車両保険では、車の盗難や全損事故のような大きな事故に遭っても、評価額から算出した金額しかもらえません。そのため、「500万で購入した車が全損したのに、50万円の補償しか受けられなかった…」なんてことがあるのです。

筒井さんはここに目をつけ、車両の評価額が下がるのにあわせて、車両保険を外しているとのことでした。

ちなみに筆者は中古車を購入しているため、購入当初から車両保険をつけていません。車両保険の有無によって、保険料に数万円の差が出ることもあります。

そのため、保険料を節約したいと考えている人は、まずは車両保険を見直すと良いかもしれませんよ!

また、筒井さんは3つ目の節約方法として、メンテナンスにお金をかけるという方法も教えてくれました。

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オイル交換や小さな部品交換などのメンテナンスは、実は数千円で済みます。大きな故障や大きな部品の交換につながる恐れがあるので、小さなメンテナンスはサボらずケチらず行うようにしています。結果的に節約になっている……と良いのですが!

節約というと、どうしてもお金を使わない方向に考えがちですが、筒井さんは長い目で見て節約になる方法をとっているとのことでした。

実は、今回のアンケートでは、筒井さん以外にも複数の人が「大きな故障などの予防を目的として、メンテナンスをこまめに行う」という回答をしてくれました。

こまめなメンテナンスは節約の結果が数字としては表れづらいものの、事故や大きな故障につながる危険性を考えると、理にかなった方法ですよね!

車の維持費を節約するための工夫【2】ハピキャンライター「カノカン⁺@新宿キャンパー!さん」の場合

カノカン⁺@新宿キャンパー!さん提供

2人目に紹介するのは、ハピキャンライターのカノカンさんです。カノカンさんは、日産のステーションワゴン『セレナ』に乗っているとのこと。

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車の維持費を節約するために、遠出するとき以外は基本自転車移動です。

カノカンさんが教えてくれた1つ目の方法は、極力車に乗らないということ。

「せっかく買った車なのに、乗らないの?」と思う人もいるかもしれませんが、なるべく車に乗らないというのは、多くの人が取り組んでいる節約方法。車に乗る頻度を下げることで、ガソリン代の節約などにつながるためです。

カノカンさんが車に乗る頻度は、週に1回程度。また、年間のガソリン代は50,001~100,000円と、比較的安い価格帯でした。

「キャンプなど、遠出するときのために車を持つ」という人であれば、取り組みやすい節約方法かもしれませんね!

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また、節約のために生活圏内の「Tポイントが貯まるガソリンスタンド」を把握しています!

カノカンさんは、Tポイントが貯まるガソリンスタンドを把握して、ポイ活(ポイントを貯める活動)による節約も行っているそうです。

筒井さんのように「安いガソリンスタンド」を探すのも大切ですが、「ポイントが貯まるガソリンスタンド」を選ぶのも、節約につながる有益な方法ですよね。

車の維持費を節約するのであれば、近所のガソリンスタンドの把握は必須項目と言えるでしょう!

さらに、カノカンさんは車検を工夫することでも、節約につなげているようです。

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車検は2~3ヶ所で見積もりして、一番安いところを選びます。

前編でも紹介しましたが、車検第は、車の維持費の中で大きな割合を占めるもの。

車検は業者によって、かかる費用が変わります。そのため、カノカンさんのように複数の業者に見積もりを依頼し、安い業者を探すことで、車検代を大きく節約できる可能性は高いです。

また、アンケートの回答の中には「ユーザー車検を利用して車検代を節約している」という回答も。

車検を受けるときには、ディーラーや車検専門店など、業者に依頼するのが一般的です。しかし、ユーザー車検では、業者に依頼せず、自分で車を運輸支局へ持ち込んで車検を受けます。

ユーザー車検では、車検費用を安く抑えられるというメリットがある一方、車の専門的な知識が必要であったり、まとまった時間と手間が必要であったりと、デメリットがあるのも事実。

「ユーザー車検を検討してみようかな」という人は、しっかりと情報収集をしたうえで検討することをおすすめします。

節約をまったく意識していない人も? アンケートで寄せられた車の維持費を安くする工夫を一挙紹介

ここからは、ハピキャン読者の皆さまから寄せられた車の維持費を安くするための工夫を一挙に紹介!

マネしたくなるようなものや、涙ぐましい努力まで、興味深いものが盛りだくさんです。皆さんの維持費の節約に直結するヒントが隠されているかもしれませんよ!

車に負担がかかる運転をしない

123RF

ガソリンスタンドの把握とともに、かなり多くの人が取り組んでいる節約方法が、車に負担がかからない運転を心がけることです。

急発進や急ブレーキはタイヤの摩耗につながり、メンテナンス費がかさむ要因になります。また、高速道路などで無駄に加速をしてしまうと、燃費が悪くなり、ガソリン代が多くかかってしまう可能性も。

車に負担がかかる運転をしないことは安全運転にもつながるので、ぜひ心がけたいですね!

自分でできることは自分で行う

123RF

ちょっとした部品の交換など、自分でできることは自分で行うという人も多かったです。

修理を自分で行うとなると、専門的な知識が必要だったり、いろいろな工具が必要だったりと、なかなかハードルが高いですよね。

しかし、修理はできなくても、車体やフロントガラスのコーティングやワイパーの交換など、自分で簡単にできるメンテナンスはたくさんあります。

筆者が車についてまったく知識がなかったときは、フロントガラスのコーティングをディーラーの定期点検のときにお願いしていました。しかし、自分でコーティングを行うようになってからは、「今までだいぶ高いお金をとられていたな…」とショックを受けました(笑)

簡単に整備が行えるためのグッズはたくさんあるので、少しずつ自分で試してみるのも良いかもしれませんよ。

▼筆者おすすめのコーティング剤はこちら!

▼車のメンテナンスについてはこちらの記事もチェック!

重めのキャンプギアは積みっぱなしにしない

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キャンパーあるあるかもしれませんが、重たくて大きいキャンプギアを車に積みっぱなしにしている人は少なくないかもしれません。

ただ、車にかかる重量が重くなるほど、燃費は悪くなるもの。

キャンプに出かける頻度が少ない場合は、少し面倒でも、重たいキャンプギアは車に積みっぱなしにしない方がよさそうですね。

整備代を値切る

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思わず笑ってしまった回答でしたが、整備代を値切っているという人もいました。

車検や定期点検など、車の整備にはお金がかかります。少しでも安く済むならば、頑張って値切ってみるのも良いかもしれませんね!

お迎えの待ち時間はエンジンを切る

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家族のお迎えに車を利用している人は、お迎え待ちの時間はエンジンを切ることで節約をしているようです。

「エアコンの設定温度を下げすぎないようにする」という回答もあり、アイドリングをしないよう心がけて、節約につなげている人が多いことがわかりました。

小さな取り組みに思えますが、小さな取り組みでも、数を重ねると大きな節約につながるかも知れません。ただ、真夏や真冬など、エアコンがないと過ごしづらい時期には無理しないでくださいね!

何もしていない

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実は、今回のアンケートでは回答をしてくれた114人のうち、10人が特に節約の工夫はしていないと回答してくれました。

たしかに、維持費を節約することはとても大切ですが、節約ばかりに気をとられ、肝心の「車に乗る楽しみ」を忘れてしまうのは残念な気もします。

節約と楽しみのバランスを考えるのが、一番大切なのかもしれませんね!

これからキャンプの車を買う人必見! 維持費を節約したい人におすすめの車種はコレだ!

ここまでのアンケート結果をもとに、筆者の独断で「維持費が安く、キャンプの車におすすめの車種」を選定しました!

今回の選定は「維持費を安く済ませる」ということに主眼を置いています。車の好みは人それぞれですので、参考の1つとしてご覧ください。

維持費を節約したい人におすすめの車種【1】軽自動車

維持費を節約したい人におすすめの車種、1つ目は軽自動車です。軽自動車の魅力は、なんといっても自動車税の安さ。

前編でもお話しましたが、軽自動車税(自家用乗用)は、平成27年4月1日以降に新車購入した場合が10,800円。平成27年4月1日以前に新車購入した場合は7,200円となります。

また、最初の新規検査から13年を経過した古い軽自動車でも12,900円と、通常の自動車税と比べると、数万円も安く済みます。

また、軽自動車は燃費が良いものが多く、ガソリン代の節約にもつながるのが嬉しいポイント。

最近は、キャンプブームもあり、各社からアウトドア仕様の軽自動車が販売されています。スズキ『スペーシアギア』や、ダイハツ『タフト』など、SUVのようなデザインの軽自動車も多く見かけるようになってきましたね。

維持費を節約しつつ、キャンプの車を手に入れたい人は、まずは軽自動車を候補にしてみましょう。

維持費を節約したい人におすすめの車種【2】商用車

維持費を節約したい人におすすめの車種、2つ目は商用車です。商用車の魅力も、やはり自動車税が安く済むこと。

前編で紹介した自動車税20,000円以下の車種は、軽自動車のほかに「バン/商用車」でした。積載量が3t以下の商用車であれば、ハイエースのような大きな車だとしても、自動車税を20,000円以下に抑えられます。

商用車の中には、ホンダ『N-VAN』のように、商用利用だけでなく、普段の生活やアウトドアシーンでの利用を想定された車種もでてきています。

さらに、商用車は内装がシンプルであることが多いです。そのため、DIYが得意で、内装をカスタムしたいと考えている人にもおすすめ。

節約できた維持費をカスタム費用に回すという方法も、アリかもしれませんね!

ただし、商用車の中には車検を毎年受けなければならないものもあります。商用車を候補に入れる場合は、車検費用や車検を受けに行く手間も考慮しておきましょう。

車の維持費はとっても大事! 上手に節約して楽しいキャンプライフを

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今回は前編・後編に分けて、車の維持費について解説しました。

今回は車のお金に関することを中心に、おすすめの車種も紹介しましたが、車に求めるものは人それぞれ。

見た目のカッコ良さ・可愛らしさを求めたり、家族全員分のギアを積み込める積載量を求めたりなど、車選びに正解はありません。今回は紹介しませんでしたが、車を所有せず、レンタカーやカーシェアリングを利用するのもひとつの手です。

今回の記事を参考に、ご自身の価値観やキャンプスタイルに合わせて、ピッタリの車を選んでくださいね。

車に求めるものや楽しみ方は人それぞれ! こちらの記事もおすすめ

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