ビジュアル・グラフィックス、Amazon S3 APIとの互換性をもつクラウドストレージ「Wasabi」発売

ビジュアル・グラフィックス株式会社(以下:VGI)は、クラウドストレージ「Wasabi」のサービス販売を2021年10月から開始する。販売形態は以下の通り。

(以下、プレスリリースより引用)

Wasabiは、シンプルかつ低価格でありながら、高速で安全なAmazon S3と互換性のあるパブリックなマルチテナント型オブジェクトストレージサービス。データの入出力(Ingress/Egress)や、APIリクエストのデータ転送が無償のため、契約したストレージ容量の範囲内であれば、常に一定の料金となり追加費用は発生しない。契約容量や期間の追加も可能。

S3互換のAPIは、既存のデータソリューションとのシームレスな統合や移行を促し、クラウド戦略を将来にわたって保証し、11×9sのデータ耐久性と99.99%の可用性を持ち、強固なセキュリティによってデータを守るとしている。

VGIはWasabiクラウドストレージサービスを、メディアデータのバックアップやアーカイブ、ファイル転送と共有、アセットマネジメント、コンテンツデリバリー等のソリューションとして、取り扱う各種のプロダクトと共に提供する。

VGI代表取締役 清原康弘氏は次のようにコメントしている。

メディア業界は常にデータ量の肥大化と、その管理とコストに悩まされています。加えて、リモートワークの定着は、クラウド上での編集環境構築のニーズをより加速させています。近年クラウド編集システムの構築に携わる中、課題であったクラウドシステムの低コスト化を実現するにあたり、Wasabiはお客様のご期待に充分に応えるものと確信しております。

VGIは今年11月17日より開催されるInterBEE2021(幕張メッセ)でにおいて、Wasabiと親和性の高い製品との連携によるメディア業界向けソリューションの展示を行うとともに、AWS S3互換製品を持つ多くの協業パートナー様をさらに広く募りたいと考えています。

Wasabiテクノロジーズジャパン 日本法人代表 黒田和国氏は次のようにコメントしている。

これまで以上に高解像度で制作されている大量のビデオコンテンツ、途切れることのない制作、増大する予算がメディア業界で進んでいることを考えますと、メディアやエンターテインメントほど多くのデータを保存していて、またリスクが高い業界は他にございません。今日のデジタルファーストでは、最終製品が完成する前に、制作会社が映像、ラフカットや完成品を失うわけにはいきません。

Wasabiは、メディア企業に手頃な価格で、ランサムウェアや人為的エラーによるサイバー攻撃から効果的に回復し、収益を保護できるようにするフェールセーフバックアップ戦略としてクラウドストレージを提供してきております。ビジュアル・グラフィックス社とのパートナーシップにより日本のメディア業界に手頃な価格で高いパフォーマンスのクラウドストレージをご提供出来ることを楽しみにしております。

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