大村湾の魅力発信へ 「coto」がオープン 地域内外をつなぐ拠点に

カフェやコワーキングスペースなどを備えた大村湾商事の拠点施設「coto」=大村市本町

 大村湾一帯の魅力発信に取り組む地域商社「大村湾商事」(長尾成浩社長)が運営するコワーキングスペースなどを備えた拠点施設「coto」が、長崎県大村市本町のアーケード内に完成し、1日にオープンした。常駐するスタッフが地域の魅力的な物や人、場所を紹介することで、地域の内外をつなぐハブ的な役割を果たしたいとしている。
 同社は2017年設立。これまで大村湾一帯の絶景を紹介するガイドブックの企画や地域産品の販売などに取り組んできた。
 cotoはアーケード内空き店舗の1、2階部分を改装。1階にカフェとコワーキングスペース、2階にレンタルオフィスなどを備えている。カフェのカウンターは、廃棄予定の波佐見焼を塗り壁材に再利用するなど、国連の持続可能な開発目標(SDGs)を意識した。
 来訪者への情報提供などを担う「コミュニティマネージャー」が常駐し、観光名所のほか、人や物産の紹介などビジネス分野でも相談に応じる。同社は「長崎と縁が無い東京などの企業が地域の人とつながる手助けをすることで、さまざまなプロジェクトが動きだせば」とする。
 今後は県外の人に向けたツアーの企画をはじめ、トークイベントなども予定。長尾社長は「長崎の玄関口である大村で、長崎のさまざまなことを知ってもらう拠点にしたい。各地の地域商社とも連携し、日本全国とつながっていければ」と話した。

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