2人死亡のボート転覆、リーフ付近の高波が影響か 渡嘉敷島で1月発生

 1月に渡嘉敷村のチービシ諸島リーフ内で小型プレジャーボートが転覆した状態で見つかり、乗っていた男性2人が死亡していた事故で、国の運輸安全委員会は30日、船がリーフ付近で発生した高波を受けて転覆した可能性があるとする報告書を公開した。2人は転覆時に海に落ち、溺死した可能性があるという。

 報告書によると、船が発見された周辺の海域では当時2~3メートルのうねりがあった。沖から寄せるうねりが浅瀬に入ると、高波が発生しやすくなり、その波の影響で転覆した可能性を指摘している。船体に他の船と衝突した痕跡はなかった。

 乗船していた2人のうち、船長は救命胴衣を着用していなかった。乗船者は救命胴衣を着用していたが、国の安全基準に適合したものではなかった。

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