【MLB】大谷翔平はまた“四球攻め”に遭う? HR王へ壁、マリナーズに残るPOの可能性

エンゼルス・大谷翔平【写真:AP】

レッドソックスと熾烈なワイルドカード争いの中にあるマリナーズ

エンゼルスの大谷翔平投手は9月30日(日本時間10月1日)、敵地でのレンジャーズ戦に「2番・DH」でスタメン出場し、8試合連続で本塁打なしに終わった。2試合連続でマルチ安打を放ち、5打数2安打1打点と勝利に貢献したものの、本塁打は出ず、48本で本塁打王争いトップに立つロイヤルズのサルバドール・ペレス捕手とは3本差となった。

今季のリーグ戦も残りあとわずか。エンゼルスは敵地シアトルでの3連戦を残すのみとなった。大谷が日本人初の本塁打王になるためには残る3試合で3本以上の本塁打が最低でも必要に。ただ、残る3試合では、前回の対戦で苦しめられた「四球攻め」に襲われる可能性がある。

対戦するマリナーズは159試合を終えた段階で89勝70敗とし、まだワイルドカードでのプレーオフ進出の可能性を残している。ヤンキースが91勝68敗で一歩抜け出しているものの、レッドソックスとは全くの五分。残り3試合でその行方が決するだけに、マリナーズにとってエンゼルス3連戦は1試合も落とせない戦いとなる。

マリナーズは9月24日の対戦で2度の敬遠を含む4つの四球を与え、翌25日の試合でも2つの四球を与えている。この時、マリナーズのスコット・サービス監督は「彼は45本ホームランを打っている。驚くべきシーズンを送っており、言うまでもなく彼らの打線の中で大きな打力を持った選手だ。ノーマルなことではないが、この2021年に、型にはまっていないことをして何の問題があるだろうか?」と語り、大谷への“四球攻め”を当然の戦略と位置付けていた。

この3連戦、マリナーズは今季10勝5敗の左腕マルコ・ゴンザレス、14勝6敗の右腕クリス・フレクセン、7勝10敗の左腕タイラー・アンダーソンの先発が予想されている。負けられない3試合となるために中心投手を送り込んでくるだけでなく、少しでも失点を防ぐために、大谷との勝負を避けるシーンも十分に想定される。本塁打王に向けて、大きな壁となりそうだ。(Full-Count編集部)

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