「引退」観測の石破茂氏が地元会見 衆院選はサバイバル「一人残らず帰ってこられるように」

石破茂氏

自民党の石破茂氏が1日、地元の鳥取県庁で記者会見した。総裁選では小泉進次郎環境相と河野太郎氏を応援し「小石河連合」と呼ばれたが、岸田文雄氏に大差負けを喫した。

このタイミングの地元会見に永田町では「政界引退」や「離党」「派閥解散」など様ざまな臆測が飛んだが、フタを開けてみれば総裁選の総括だった。

石破氏は河野氏の敗因について、最終盤の世論調査で党員・党友の支持伸び悩みが報じられたことが、国会議員の動向に影響したのではとの見方を示した。

その上で同氏は「河野さん、小泉(進次郎)さん、私が一致してやっても打ち破れない壁ってのはすごいんだなぁと」としつつ「それにびっくりしてくじけちゃどうにもならん。壁が厚いと認識したら、もっともっと頑張らないと」と述べた。

とはいえ、今後の見通しは厳しい。自身が率いる石破派(水月会)は2人が離脱し、15人の勢力になった。衆院選でも党の“本流”と距離がある石破派は厳しい戦いが予想される。

「一人残らず(当選して国会に)帰ってこられるようにするのが当面の話だ」

まさに石破派“サバイバル”。「私自身、自民党公認候補として12回目の選挙になるが、立候補して支援を得たい」と語り、気合を入れ直していた。

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