小泉環境相が最後の閣議後会見 就任2年「学び多く、大きな経験」

記者団の質問に答える小泉環境相=1日午前、環境省

 小泉進次郎環境相(衆院神奈川11区)は1日の閣議後会見で、就任から2年を振り返り、「非常に学びが多かった。自分の今後の議員生活にも、人生にとっても大きな経験を与えていただいた」と述べた。

 小泉氏は、菅義偉首相(同2区)に2050年の温室効果ガス実質排出量ゼロ(カーボンニュートラル)を宣言するよう働き掛けたほか、エネルギー基本計画案に「再生可能エネルギー最優先の原則」を盛り込むことに尽力した。

 来週発足する岸田政権には「この流れを受け継いでもらいたい」と主張。自民党総裁選で同計画案の見直しに言及した高市早苗前総務相が党政調会長に就任することなどを念頭に「それなりに揺り戻しがあるだろう。それが権力闘争の現実だ」とも述べた。

 1年余りで退任することになった首相については「今はなかなか評価されなくても、グリーンとデジタルを重要議題として掲げた功績が振り返られる時期は必ず来ると思う」と強調した。

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