「意外」と言っては失礼? 走れなさそうで、実は盗塁を決めている選手たち

盗塁を“意外と”している選手たちに注目【画像:PLM】

西武・森&鷹甲斐は今季5盗塁、オリ杉本は3盗塁をマークしている

昨季はソフトバンク・周東佑京内野手が13試合連続盗塁の“世界記録”を樹立するなど、何かと盗塁が話題に。俊足走者と強肩捕手のぶつかり合いは見ものだが、今回は別視点で特集。一般的にはあまり盗塁のイメージがない捕手や大柄な強打者、打撃優先の起用が多い外国人に注目し、盗塁を“意外と”している選手たちをまとめた。(成績はすべて10月1日終了時点)

捕手ならではの視点で相手バッテリーの配球を読んでいるのか。西武・森友哉捕手、ソフトバンク・甲斐拓也捕手は今季5盗塁をマークしている。森に俊足のイメージを持っている方はあまり多くないと思うが、2017年以降毎年複数盗塁を決めており、通算23盗塁を記録。9月1日のロッテ戦では相手投手のクセを見抜いて三盗を決めている。捕手として常に相手を観察しているからこその産物か。

甲斐も2017年以降、複数盗塁を毎年マーク。2019年には9盗塁を記録するなどパ・リーグ現役捕手最多の通算24盗塁を決めている。「甲斐キャノン」でおなじみ、盗塁を刺す能力においては言うまでもなく一流だが、走者としても盗塁で実績を残している。

強打が自慢の助っ人たちも意外と盗塁を重ねている。ソフトバンクのジュリスベル・グラシアル内野手は2018年から日本球界でプレー。通算本塁打52本、通算打率.300の強打が魅力だが、盗塁も今年の2盗塁を含めて毎年記録している。楽天のブランドン・ディクソン内野手も今季は3度盗塁を企画し、2度成功。いずれも最後は「ヘッドスライディング」でベースに飛び込む力強さを見せている。

今季ここまで複数盗塁を記録している選手で、唯一体重が100キロを超えているのがオリックスの杉本裕太郎外野手。3盗塁を決めている。4月23日の日本ハム戦ではサウスポーの河野竜生投手に対しても盗塁を企画し、成功させている。2019年にはファームで78試合出場で8盗塁をマーク。今後は杉本の走塁にも注目していただきたい。(「パ・リーグ インサイト」小野寺穂高)

(記事提供:パ・リーグ インサイト)

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