長崎県内 人身事故77件 死者2年ぶりゼロ 秋の交通安全運動

 長崎県警は1日、秋の全国交通安全運動(9月21~30日)の県内実施結果を発表した。期間中の人身事故は77件(前年比12件減)。死者は2年ぶりにゼロで、負傷者は93人(同30人減)だった。9月30日は全国一斉取り締まりを実施し、県内では交通違反計120件を摘発した。
 高齢者(65歳以上)が絡んだ事故は32件(前年比4件減)、負傷者は23人(同3人増)。飲酒運転による事故は1件(同1件減)、歩行者の事故は8件(同3件減)だった。
 6月に千葉県八街(やちまた)市で下校中の小学生5人が死傷した事故を受け、県内では30日、延べ54カ所の小中学校の通学路で取り締まりを実施。大村署は登下校時間に合わせ、大村市立放虎原、萱瀬両小近くで車の速度違反に目を光らせた。
 県内で摘発した120件の内訳は、最高速度違反51件、指定場所一時不停止29件、シートベルト未着用14件など。県警交通企画課は「全体の件数が減少したのは(交通安全に対する)県民の意識が高まったからではないか。引き続き情報発信に力を入れたい」としている。

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