『ホワット・イフ』第8話レビュー もしも…ウルトロンが勝ったら? 未来の仲間を見捨てるな!

イラスト:じきどらむ

世界中のマーベルファンが待っていたマーベルスタジオ初のオリジナルアニメーションシリーズ『ホワット・イフ…?』がディズニー+で配信されています。

「MCUで登場したキャラクターがもしも別の運命を歩んでいたら」というヒーローたちの“もしも”を描く本シリーズは『アイアンマン』から『アベンジャーズ/エンドゲーム』までのインフィニティ・サーガ全23作品中から選りすぐりの“もしも”が全18話で制作されています。

そんな“もしもの物語”をマーベルが三度の飯より大好きな私じきどらむが、毎週水曜日に配信される作品の魅力を書いていきたいと思います。シーズン1も次回で最終話なので是非最後まで宜しくお願い致します!


第8話『もしも…ウルトロンが勝ったら?』レビュー

第8話目の“もしも” は【もしも…トニー・スタークが平和の為に作り上げたウルトロンがヴィジョンの身体とインフィニティ・ストーンを奪い、殺戮を繰り返しながら地球のみならず、マルチバースを含む全宇宙の生命体を滅ぼそうとしたら】です!

まず初めに、今回登場するウルトロンについてご紹介致します!

ウルトロンはトニー・スタークがマインドストーンを取り付けたロキの杖(セプター)を利用し、世界に平和をもたらすAIプログラムとしてウルトロンを生み出しました。MCU正史では人類滅亡というウルトロンの目的を知ったワンダが阻止し、ヴィブラニウムと人工皮膚細胞を使用した無敵な身体にJ.A.R.V.I.S.の意識をアップロードさせたヴィジョンを誕生させました。ヴィジョンという最強な仲間が加入したアベンジャーズの活躍により、ウルトロンたちは破壊され平和が訪れました!

今作ではヴィジョンの身体を奪い平和の為に全ての生命を滅ぼそうとする残虐で無敵なウルトロンの姿が描かれています。自分の理想を実現させる為にアベンジャーズやサノスを無慈悲になぎ倒し、インフィニティ・ストーンを手に入れた最強のインフィニティ・ウルトロンが誕生します。地球以外の星々の存在を知ったインフィニティ・ウルトロンはアスガルド、ソヴリン、サカールなどMCUでゆかりのある惑星の生命体も滅ぼすことで“平和”をもらたそうとするのです…!

第8話の“もしも”で強く感じた事は未来の仲間を見捨てるなです。本シリーズで語り手であるウォッチャーは、第4の壁を超えて我々に語りかけてきます。喋りすぎてしまうので第4話でも闇落ちしたドクターストレンジにも存在を認識されていました。今作でもインフィニティ・ウルトロンがウォッチャーの存在に気づき、ウォッチャーが隠れていたネクサス・オブ・オール・リアリティーズに侵入してきます。ここはマルチバースが交差する宇宙のどこかで、この場所を制してしまえばマルチバースを制したと言っても過言ではありません!

インフィニティ・ウルトロンによって追い込まれたウォッチャーは鎧を身に纏い戦闘を始めます。ただウォッチャーでもパワーで敵わなかったので、ウォッチャーは過去に見捨てたアイツに共闘を持ちかけ、世界を救おうとするのでした…!


次回予告

次回10月6日(水)に配信される物語は【もしも…ウォッチャーが最強の仲間と共闘してインフィニティ・ウルトロンを倒そうとしたら】です。

遂に次回が最終話になってしまいました。『ホワット・イフ 第4話』と『ホワット・イフ 第8話』を予習する事でより一層楽しめると思いますので、是非予習してから最終話を視聴してみてください!


じきどらむ
映画の魅力に取り憑かれた20代の映画ライター。デザイン系の大学卒業後、本業以外の全ての時間を映画に注ぎ込み、映画・アニメやイベントの体験レビュー等をnoteにて執筆。相棒はポップコーンとジンジャエール。

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