〝ぴちぴち〟元気良く 養殖金魚など水揚げ 板倉区の田村さん

 板倉区の中山間地、関田地区で9月30日、耕作放棄地を利用し養殖した金魚とニシキゴイの水揚げが行われた。丸々とした金魚や赤、白、黒が交じり美しいニシキゴイが1000匹以上引き上げられた。

網で引き寄せた金魚を、丁寧にたもですくい上げる。数メートル先までぴちぴちと金魚がはねる音が響く

 養殖しているのは同区上関田の田村昌司さん(66)。自ら整備した養殖池で金魚を育て、インターネットなどで販売している。田村さんが育てる金魚は体長10センチほどで、だるまのような丸い魚体と三つに割れた尾びれ、赤や白、黒、金などの豊富な色が特徴。昨年以降は新型コロナウイルスの影響による「引きこもり需要」で、インターネット通販での売れ行きが好調。隣県や関東の業者からも引き合いがあるという。

 水揚げは養殖池の左右両端に網を渡し、両端を狭めるように岸に寄せていく。ぴちぴちと跳ねる金魚を数十匹ずつたもですくい、清水を張ったタンクに移す。同日は南魚沼市から来た愛好家も手伝い、数十分で作業を終えた。田村さんは「水揚げ前の2週間で大きく育った」と話した。

 田村さんは9日午前9時30分から午後4時まで、しみず屋(同区山部)で金魚の店頭販売を行うことにしている。

© 株式会社上越タイムス社