ナ西の上位2チームはともに勝利 ジャイアンツ地区優勝へマジック1

ジャイアンツとドジャースによる熾烈な優勝争いが続いているナ・リーグ西部地区。日本時間10月2日、9年ぶりの地区優勝に向けてマジックナンバーを2としているジャイアンツはパドレスを相手に3対0で完封勝利を収めたが、ドジャースもブリュワーズを相手に4点ビハインドから8対6で逆転勝利を収め、ジャイアンツの地区優勝は決まらなかった。地区優勝へのマジックは1。残り2試合でジャイアンツが1勝、もしくはドジャースが1敗すれば、ジャイアンツの地区優勝が決まる。

パドレスと対戦したジャイアンツは、初回にダリン・ラフの16号ソロとマイク・ヤストレムスキーのタイムリーで2点を先制。6回裏にはラモンテ・ウェイドJr.の犠飛で1点を追加し、リードを3点に広げた。先発のアンソニー・ディスクラファーニは5回4安打無失点と安定したピッチングを見せ、6回以降は4人のリリーバーが各1イニングを無失点。3対0で完封勝利を収め、地区優勝へのマジックを1つ減らして1とした。なお、敗れたパドレスは今季82敗目。開幕前には「打倒・ドジャース」の1番手に挙げられていたが、レギュラーシーズン負け越しが決まった。

ブリュワーズと対戦したドジャースは、先発のクレイトン・カーショウが左前腕の違和感により2回途中5安打3失点で降板。3回までに5点を失い、4点のビハインドを背負った。しかし、5回裏にトレイ・ターナーの27号グランドスラムで一気に同点に追いつくと、7回裏には代打マット・ベイティの6号ソロなどで3点を勝ち越し。8回表にダニエル・ボーグルバックのタイムリーで1点を返されたが、8対6で逃げ切った。

両チームの2ゲーム差は変わっておらず、ドジャースが地区9連覇を達成するためには、ジャイアンツが残り2試合に連敗、ドジャースが残り2試合に連勝し、一発勝負の「163試合目」に持ち込むことが必要。なお、ジャイアンツのシーズン106勝は1904年に並ぶ球団史上最多タイ記録となった。

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