スペイン1部バルセロナのロナルド・クーマン監督の解任費用が新監督獲得資金を圧迫していると、同国紙「El Pais」が報じている。
欧州チャンピオンズリーグ(CL)1次リーグでクラブ史上初となる開幕2連敗となったバルセロナはクーマン監督の解任がカウントダウンに入っていると各メディアで伝えられており、2日(日本時間3日)のアトレチコ・マドリード戦後にもジョアン・ラポルタ会長が最終決断を下すとみられている。
そんな中、同紙によると、2023年6月末までバルセロナとの契約が残っているクーマン監督を解任した場合に、違約金として1200万ユーロ(約15億3000万円)の支払いが生じるという。昨季に総額1400億円超の負債をかかえていることが判明しており、財政難のクラブにとって大きな負担となるわけだ。
また、スペインリーグが導入しているサラリーキャップにより、バルセロナの選手とコーチングスタッフを合わせた年俸総額はリーグ7位となる9790万ユーロ(約125億3000万円)に抑えなければならない。このため、新監督の招聘にに使える予算はわずか400万ユーロ(約5億1000万円)しかないという。
各メディアでは後任監督候補としてカタール1部アルサドのシャビ監督やベルギー代表を指揮するロベルト・マルティネス監督、さらには元インテイル監督のアントニオ・コンテ氏、元ユベントス指揮官のアンドレア・ピルロ氏らビッグネームが浮上しているが、この資金で招聘するのは難しいところだ。
バルセロナでは、選手たちにも年俸の減額を申し入れるなど、シーズン前から調整を重ねているものの、深刻な財政難が監督人事にも大きな影響を及ぼしそうだ。