北朝鮮による拉致被害者横田めぐみさん=失踪当時(13)=が5日に57歳の誕生日を迎えるのを前に、母早紀江さん(85)=川崎市=は2日、「どうしたら助けてあげられるのか、ということばかり考えている。お誕生日やお祝いという感覚になれない」と語り、一刻も早い解決を訴えた。
同市川崎区で開かれた「拉致被害者家族を支援するかわさき市民のつどい」で、記者団の取材に応じた。
めぐみさんは1977年に13歳で拉致されるまで、友だちとケーキを食べて笑い、にぎやかな誕生日を過ごしたという。早紀江さんは誕生日と聞くと「つらくなる」と胸の内を明かし、拉致は「光が突然取り去られた」と悔しそうに振り返った。