【東京女子】アジャコング バレンティンの胸中を代弁「もう一回言うけど、私、バレンティンじゃねえよ!」

「盟友」への思いを語ったアジャコング

最強の女子プロレスラー・アジャコング(50)が、「そっくりさん」として知られるプロ野球ソフトバンクのウラディミール・バレンティン外野手(37)にエールを送った。8月からSNS上で引退を示唆するような投稿をしていたが、ここにきて一転、現役続行を希望。そっくりすぎることから、かつてその胸中を代弁してもらったこともあるアジャは、いったい何を思うか――。

【アジャコング・特別インタビュー後編】

――SNSでの注目発言から引退報道が出るなど、進退に注目が集まっている

アジャコング(以下・アジャ) は?

――ソフトバンクから…

アジャ もう一回言うけど、私、バレンティンじゃねえよ!

――今オフ退団が濃厚。このまま引退の可能性もあるとか

アジャ そうなんですか。「はええな、オイ」って感じですね。最近ね、ヤクルトからソフトバンク移ってからあんまり活躍を聞かなかったので。

――現役続行を希望しているとのことだが

アジャ どこかがぜひ、取っていただけるなら取っていただいて。もうひと花だけ咲かせてから、花道を飾ってほしいですね、似た者同士としては。できればこのまま終わってしまうのではなく、最後に大暴れしてバカスカ打って、惜しまれて辞めてほしいと思います。

――なるほど

アジャ 引き際は自分で決めることなので、それはもうね、彼が決めたら残念だけど仕方ないですよ。あなたがいなくなってしまっても私はプロレスを続けていきます。引退するなら、後進の育成とかしていただいて、第2のアジャコング似の選手を育ててほしいですね。

――とはいっても、引退は寂しい

アジャ おかげさまで野球中継を見ていると、たまにバレンティン選手の紹介の所に「アジャコング似」って出てることがあって。ある意味、ありがたかったと思っていますよ。野球ファンにもね、バレンティンが乱闘騒ぎを起こすたびに「アジャコングが乱闘している」って言われていたので、それが言われなくなるかと思うと私もちょっと寂しいです。

――自身にとって引退とは

アジャ 私は生涯現役ですから。葬式が引退式です。人生の終わりとともに引退しようと思っています。

――本業ではアイドルグループ「SKE48」の荒井優希(23)と9日の「東京女子プロレス」東京・大田区総合体育館大会で対戦することになり注目されている。このリングでの今後の展望は

アジャ このリングは毎回、いろんな節目の時とかに出させてもらってるんですけど。今、よく「多様性」って言うようになったじゃないですか。プロレスにおけるその〝多様性〟を見せてくれるのが東京女子だと思うので。外と絡まない、ある意味鎖国しているけど、だからこその多様性がある。こんな面白いリングねえなあと思ってるので、オファーが来て、スケジュールが合えば喜んで出させてもらいます。

――今後も積極的に東京女子に上がりたいと

アジャ 幅広く、いい意味で遊びができるリングなので。楽しくなきゃプロレスやっている意味なんてないじゃないですか。もちろん勝負の時は勝負ですけど、それだって楽しんで勝つ方がいい。私の理想はそこなので。(終わり)

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