【高校野球】憧れはゲレーロJr. 日本航空の通算24発大砲が描く将来像「メジャーで3冠王」

日本航空のエドポロ・ケイン【写真:間淳】

日本航空エドポロ「将来はメジャーリーガーになって本塁打王を獲りたい」

「メジャーリーグで3冠王を獲れたら」。今夏の甲子園に出場し、プロ志望届を提出した日本航空のエドポロ・ケイン外野手は高い目標を掲げている。高校2年の夏に初本塁打を放ってから、高校通算24本塁打。メジャーで今、最も3冠王に近いブルージェイズのウラディミール・ゲレーロJr.に憧れるスラッガーは可能性を秘めている。【間淳】

小学校2年生で野球を始めてから、憧れていたのはずっとホームランバッターだった。ドラフトを待つ今も、日本航空のエドポロが描く自身の未来も変わっていない。

「将来はメジャーリーガーになって、本塁打王のタイトルを獲りたいです。3冠王を獲れたら一番いいですね。そこに辿り着くまでやっていきたいです」

プロ野球選手を強く意識した中学入学当時、ヤクルトでプレーしていたウラディミール・バレンティンの打撃に目を奪われた。豪快なスイングで打球をスタンドに叩き込む。エドポロの理想とする姿だった。

この頃から、メジャーリーグにも興味を持っていた。中学時代に所属していたチームのコーチから「世界一のバッター」と参考にするよう勧められたのがバリー・ボンズ。エドポロとは違って左打者だが、動画を繰り返し見たという。

憧れはゲレーロJr.「確実性も備えた打者になりたい」

今でも、メジャーリーガーの本塁打動画を見るのは日課となっている。高校に入学してからはゲレーロJr.に心を奪われている。エンゼルス・大谷翔平らと本塁打王のタイトルを争い、打率も高い。3冠王に最も近い強打者だ。変化球に崩されない下半身の使い方やタイミングの取り方をエドポロは参考にしている。

「本塁打が打てて、打率も残せるゲレーロJr.に惹かれています。本塁打を打てるバッターはたくさんいますが、確実性も兼ね揃えたバッターに自分もなりたいと思っています」

エドポロは高校2年生の夏に初めてアーチをかけてから、24本の本塁打を積み上げた。パワーには自信がある一方、理想とするスイングの再現性と、ボールを芯で捉える確実性への課題を自覚している。

改善されれば、持ち味の長打力が生きる。「メジャーリーグで3冠王」。身長187センチ、体重84キロ。大きな体に負けない大きな目標を掲げている。(間淳 / Jun Aida)

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