杉田かおる10歳にして大女優の貫禄 「幼稚園ではいろんなことを学んだわ」

杉田かおるは根っからの女優

【今週の秘蔵フォト】古今東西、数多くの名子役が存在したが、1970年代で圧巻の存在感を誇ったのが杉田かおるだろう。まさに“天才少女”と呼ぶにふさわしい活躍ぶりだった。

72年に石立鉄男主演のドラマ「パパと呼ばないで」(日本テレビ系)に出演すると一気に全国区的人気者に。「チー坊」という愛称にたまらない懐かしさを覚える方は多いだろう。

75年5月23日には、何と10歳の小学5年生ながら「夕刊紙の王様・娯楽紙の帝王」と呼ばれ、小学生とは無縁だった本紙のインタビューに応じている。当時は「鎌倉はるなつ」(フジテレビ系)に出演中。インタビューは当然、母親同伴だった。

意外にも幼稚園時代はいじめられっ子で「私がかわいいからいじめられるんだわってある日、気づいたの。そう考えたらいじめっ子が憎くなくなったの。幼稚園ではいろんなことを学んだわ」とすでに大女優の貫禄すら漂う自信を見せる。

「1日に10回は鏡を見る」と明かし、時には男性を悩殺するようなセクシーな表情を研究して、母親に披露したらしい。さらには学校ではモテモテの状態だと明かすと「クラスで一番グラマーで美人ですよ」とも断言。根っからの女優だったようだ。

杉田のすごいところは活躍が幼少期にとどまらなかったところ。4年後の79年にはTBS系「3年B組金八先生」で妊娠、出産する中学生を熱演して社会的な話題にもなった。80年には西田敏行主演「池中玄太80キロ」(日本テレビ系)にも義理の娘役で出演。これまた人気シリーズとなり、挿入歌「鳥の詩」もリリースして大ヒットさせている。

10月14日からテレビ朝日系でスタートする米倉涼子主演の超人気シリーズ「ドクターX~外科医・大門未知子~」の第7シリーズに出演が決定。子役卒業後は私生活で苦労が続いた。56歳になって“年輪”を重ねた杉田の演技に期待がかかる。

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