激戦のナ・リーグ西部地区 地区優勝の行方は162試合目に持ち越し

非常にハイレベルな地区優勝争いが繰り広げられているナ・リーグ西部地区は、首位ジャイアンツがマジック1としているものの、ジャイアンツは延長戦の末にパドレスに2対3で惜敗。2ゲーム差で追う2位ドジャースはブリュワーズに8対3で勝利し、ゲーム差を1に縮めてレギュラーシーズン最終日を迎えることになった。ジャイアンツが勝利するかドジャースが敗れれば、ジャイアンツの地区優勝が決定。2チームが並んだ場合は地区優勝を決めるタイブレーカー(163試合目)が開催される。

ジャイアンツは本拠地オラクル・パークでパドレスと対戦。2回裏にクリス・ブライアントのタイムリーで先制したものの、6回表にマニー・マチャドのタイムリーで追いつかれ、6回裏に代打オースティン・スレイターの12号ソロで勝ち越したものの、8回表にマチャドの犠飛で追いつかれた。最後は延長10回表にジェイク・クロネンワースのタイムリー二塁打で勝ち越しを許し、2対3で惜敗。9年ぶりの地区優勝を決めることはできなかった。なお、ジャイアンツはスレイターの一発が今季チーム18本目の代打本塁打となり、2016年にカージナルスが作ったメジャー記録を更新している。

ドジャースは本拠地ドジャー・スタジアムでブリュワーズと対戦。1回表に1点を先制されたが、1回裏にジャスティン・ターナーの27号3ランで逆転に成功し、その後もAJ・ポロックの21号2ラン、コリー・シーガーの16号ソロなどで着実にリードを広げた。9回表に2点を返されたものの、8対3で勝利。ジャイアンツとのゲーム差を1に縮め、7回途中1失点の好投を見せたフリオ・ウリアスは今季20勝目(3敗)をマークした。なお、ブリュワーズ先発のコービン・バーンズは2回3失点で降板。防御率は2.43に悪化したが、1位の座をキープしている(2位はマックス・シャーザーの2.46)。

明日の試合にジャイアンツが敗れ、ドジャースが勝利すると、両チームは106勝で並ぶ。この場合、今季の直接対決で10勝9敗と勝ち越しているジャイアンツの本拠地オラクル・パークでタイブレーカー(163試合目)が開催される。

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