ハイブリッドとガソリンモデルをラインアップしている新型カローラ クロス。販売の大半はハイブリッドモデルが占めているが、ガソリンモデルも十二分にアリな選択肢なのだ。その一方でボディサイズがひとまわり大きなRAV4のガソリンモデルと比べるとじつは価格帯はほとんど同じ。そこで今回は新型カローラ クロスの最上級モデルとRAV4のベースグレードを比較。価格差たった10万円の違いはどこにあるのか!?
新型カローラ クロスは確実に売れる仕上がりだった
日本にジャストサイズのSUVとして話題になっているトヨタ. 新型カローラ クロスに乗る機会があった。
試乗したのは1.8リッターハイブリッドで最上級グレードとなるZ(299万円)であった。全体的な印象は「各部の質感など飛び抜けたところはないけど、確実に20km/L以上の燃費が期待できるなど、着実に売れそうないい商品」といったところである。
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価格差たった約10万円!新型カローラ クロスのガソリンモデル買うならRAV4も選択肢に
新型カローラ クロスの販売状況は全体の90%がハイブリッドモデルが占めている。
少しマニアックな提案にはなってしまうが、1.8リッターガソリンの最上級グレード「Z(264万円)」も気になる存在だ。
というのも、この情報を元にトヨタのホームページを確認するとRAV4の2リッターFFガソリンモデルと価格がかなり近いのだった。ちなみにRAV4 Xは274万3000円と、新型カローラ クロスと比べても大きな価格差はないのだった。
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燃費はRAV4のガソリンモデルに軍配! クルマの仕上がりは圧倒的にRAV4だった
この2台を乗り比べると、取り回しなどでボディサイズの小さいクルマを求める人もいるにせよ、やはりヤリスクロスとカローラクロスの差と同様に、車格が上のRAV4は2リッターエンジンの動力性能。そしてエンジン回転フィール、乗り心地、インテリアの質感、キャビン&ラゲッジスペースの広さと、大きいクルマの良さを実感する。
それでいてカタログ燃費はRAV4の2リッターガソリンは設計が新しいためなのか、15.2km/Lとカローラクロス1.8リッターガソリンFFの14.4km/Lを上回っているのだ。
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内装の豪華さ新型カローラ クロスの勝ち!
装備内容もRAV4 Xは革巻きのハンドルとシフトノブが付かない点はカローラクロスZに劣るが、それ以外は大差なくどちらも十分豪華である。これでガソリンエンジンのFF同士ならRAV4 XはカローラクロスZに対し10万3000円高いだけなのだから、迷う価値はあるのではないだろうか。
このようにクルマはターゲットとしているものの上の車格も見てみると、意外な魅力があることもあるので、クルマを選ぶ際には同額か近い予算で買えるものもチェックだけはしてみることを勧める。
【筆者:永田 恵一】