【日本女子OP】渋野が復活チャージ 鬼門ホールを切り抜けられた理由は?

猛チャージに成功した渋野

鬼門ホール突破の理由とは――。女子ゴルフの国内メジャー「日本女子オープン」4日目(3日、栃木・烏山城CC=パー71)は、2日目が悪天候で中止となったため、第3ラウンド(R)が行われ、渋野日向子(22=サントリー)は5バーディー、ノーボギーの66と一気にスコアを伸ばし、前日の33位から通算4アンダーの6位へ一気に浮上した。

第2Rの75から復活した渋野は「昨日と別人のゴルフをすることができた。悔いのないプレーができたと思う」。好スコアの要因については「スイングどうこうよりアドレスの向きを考えて、自分の向きたい方向にちゃんと向けているか練習したり、スタート前に自分の打ちたい方向に対して、まっすぐ打ち出せているかパッティングの確認をしたことで、かなりミスヒットの少ない1日になった」と説明した。

17、18番の鬼門ホールもしっかり攻略。第1Rで連続ボギーとし、第2Rは17番でボギーをたたいていたが、この日は17番でパーセーブすると、18番で見せ場をつくった。残り167ヤードの2打目を5Uで90センチにつけるスーパーショット。楽々バーディーを奪ってギャラリーを沸かせた。「5Uで抑えるショットでピンに筋っていくアドレスを取って打った。イメージ通りで自分でも鳥肌が立った」と自画自賛だった。

自分自身への〝ごほうび作戦〟も奏功したようだ。渋野は「17、18で(ティーショットが)フェアウエーにいったら、焼き肉でも食べようかなと16番が終わってキャディーさんと話していた。15番くらいから17番のティーショットが頭に浮かんで緊張していたので、(フェアウエーにいって)めちゃくちゃうれしかった」と明かした。

終わってみれば、通算9アンダーで首位の勝みなみ(23=明治安田生命)とは5打差。逆転優勝のチャンスを得て最終日に臨む。「このコースは難し過ぎるので、優勝って考えてやらなくてもいいというぐらい冷静にやらなきゃいけない。耐えて、伸ばせるところで伸ばせば、今より上にいくことはできると思うので冷静にやりたい」と最終Rのプレーをイメージした。

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