【大相撲】伊勢ヶ浜親方が還暦土俵入り「みすぼらしい体は見せられない」と4年かけてトレーニング

還暦土俵入りを披露する伊勢ヶ浜親方(手前)。太刀持ちは元日馬富士(左奥)

大相撲の伊勢ヶ浜親方(61=元横綱旭富士)が3日、東京・両国国技館で還暦土俵入りを行った。当初は昨年5月に行われる予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期となっていた。この日は太刀持ちに元横綱日馬富士、露払いに元関脇安美錦の安治川親方を従え、赤い綱を締めて不知火型の土俵入りを披露した。

〝大仕事〟を無事に終えた伊勢ヶ浜親方は「ここが一つの目標。やることができたのでうれしく思う。この還暦土俵入りを区切りに新たなスタートを切る思いでやりました」と感慨深げ。「みすぼらしい体は見せられない。4年くらいかけて筋トレしてきた。(延期で)1年余分にトレーニング。しんどい。限界だったので、ちょうどよかった」と安堵感を漂わせた。

9月の秋場所では新横綱の照ノ富士が優勝。横綱2人をはじめ、多くの関取を育て上げた。4年後の定年に向けて「最後まで親方として関取を1人、2人でも輩出して、協会のために頑張りたい」と意気込んだ。一方、同じ一門で現役を引退した元横綱白鵬の間垣親方については「引退は必ず、誰しもあること。これからしっかりまた、親方として後進の指導にあたってほしい」とエールを送った。

© 株式会社東京スポーツ新聞社