金子氏農相 初入閣 親子2代で就任へ 諫干も所管

 長崎県選出の自民党参院議員、金子原二郎氏(77)=岸田派=が、4日発足する岸田文雄内閣で農相として初入閣することが、3日固まった。父・岩三氏(故人)が農相を務めており、2代続けての就任となる。
 関係者によると、岸田氏から入閣要請があり、受諾した。農相は広く農林水産行政を統括する重要な閣僚の一つ。潮受け堤防の開門を巡る訴訟が継続中の国営諫早湾干拓事業も所管する。
 金子氏は平戸市生月町出身。慶大卒。1983年に衆院議員に初当選し、5期目半ばの98年、本県の知事に転じ3期務めた。その後、2010年7月から現職。17年9月からは約3年間、参院予算委員長を務めた。知事、議員時代を通して本県の農林水産業の振興に取り組んだ。
 本県選出国会議員の入閣は、19年9月から約1年間、地方創生担当相を務めた自民党衆院議員の北村誠吾氏(74)=長崎4区=以来、2年ぶりとなる。

© 株式会社長崎新聞社