宇久メガソーラーで住民団体 説明不足続けば「反対」

メガソーラー建設計画を進める事業者への質問状について協議した総会=佐世保市宇久町、宇久地区コミュニティセンター

 長崎県佐世保市宇久島の大規模太陽光発電所(メガソーラー)建設計画について、島民でつくるNPO法人「宇久島の生活を守る会」(佐々木浄榮会長)は3日、総会を開き、島民に対する事業者側の説明が不十分として、この先も事業者の姿勢に変化がなければ計画に反対することを確認した。
 メガソーラー建設は九電工(福岡市)などが計画。現在着工に向けて準備を進めている。
 同会は昨年8月に設立。建設計画に中立の立場で、事業者側に島民への説明を求めてきた。今年7月には事業者に、島民や関係機関とのこれまでの協議内容や、計画によるメリット、デメリットなどについて公開質問状を送付。9月に回答があったが、十分な説明がなかったとして再度、質問状を送付するという。
 佐々木会長は取材に「住民軽視で独善的な姿勢が変わっていない。島民の理解を得ないまま計画を進めている事業者には不信感しかない」と話した。

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